2018年6月21日 (仮訳)ジローナにおいて見出された2種の興味深いナヨタケ属菌 Pérez-De-Gregorio, MA., Roqué, C. & Carbó, J., 2010. Dos Psathyrella interesantes halladas en Girona. Micologia e vegetazione mediterranea. Available at: https://www.researchgate.net/publication/237418078_DOS_PSATHYRELLA_INTERESANTES_HALLADAS_EN_GIRONA [Accessed June 21, 2018]. 【R3-05236】2018/6/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペイン、カタルーニャ州のジローナからPsathyrella phegophilaおよびP. pseudogordoniiの2種を報告した。 前者はヨーロッパブナの樹下に発生し、スペインにおいては従来ナバラ州およびアストゥリアス州のみから知られていた。 後者はごく稀な種で、従来イングランド、ドイツ、イタリアから知られていたが、スペインからの報告は初となった。 (カタルーニャ州新産種) Psathyrella phegophila Romagn. 【よく似た種との区別】 Psathyrella niveobadia 広葉樹を宿主とする 本種と異なり春に発生する 本種と異なり森林ではなく草地などに発生する 本種と異なり宿主がブナに限られない 本種と異なり腐植土およびリターではなく腐朽材に発生する 本種より傘が暗色 本種ほど担子胞子が暗色でない 本種より側シスチジア頂部が厚壁 Psathyrella fusca ブナの樹下に発生する 肉眼的形態が類似している(識別困難) 側シスチジアが小嚢形 本種と異なりSpadiceogriseae亜節ではなくLutenses亜節に含まれる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが偏菱形~小嚢形などで変異が大きい Psathyrella spadiceogrisea(アシナガイタチタケ) 本種と異なり傘に中丘を欠く 本種より被膜が痕跡的かつ早落性 本種より襞縁部にパラシスチジアが密に生じる 本種よりパラシスチジアがずっと厚壁 本種より側シスチジアが紡錘形 (スペイン新産種) Psathyrella pseudogordonii Kits van Wav. 【よく似た種との区別】 Psathyrella candolleana(イタチタケ) 本種と異なりごく稀な種ではなく普通種である 本種より担子胞子のサイズが小さい Psathyrella leucotephra 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の外見が類似している 本種より子実体が明らかに類白色 本種と異なりつばが顕著 Psathyrella bivelata 形態的に類似している(同種とする意見がある) 本種と異なり子実体が叢生しない 本種より担子胞子が長い 本種と異なり傘上表皮の細胞の形状が多彩 本種と異なり傘上表皮の細胞に色素結晶を伴う