2015年5月30日 (仮訳)ネコの脳膿瘍から分離されたケートチリウム目の新種Fonsecaea multimorphosa Najafzadeh, MJ. et al., 2011. Fonsecaea multimorphosa sp. nov, a new species of Chaetothyriales isolated from a feline cerebral abscess. Fungal biology. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1878614611001127 [Accessed May 30, 2015]. 【R3-01874】2015/05/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアにおいて神経障害を呈した18歳の雌猫の脳から分離された菌を検討し、Fonsecaea multimorphosaとして新種記載した。 本種はFonsecaea属およびCladophialophora属のシンアナモルフを有することなどで特徴づけられた。 本種はブラジルにおいて天然環境から選択分離された菌株と高い類似性を示したが、温度適性や生長速度などが異なっていた。 Australia, Queensland (新種) Fonsecaea multimorphosa Najafzadeh, Vicente, Sun, Meis & de Hoog 語源…多型の(シンアナモルフを有することから) ※本種のタイプロカリティがクイーンズランド州であること、ブラジル産菌株の採集地がパラナ州であることはCBSのデータベースで確かめた。 【よく似た種との区別】 Cladophialophora bantiana ブラジルに分布する 動物の脳に感染することがある 形態的に類似している(当初この種と同定された) 本種と異なりブラジル、オーストラリアのみではなく他の地域にも分布する ITSおよびITS+BT2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS領域の塩基配列が12%異なる) Cladophialophora minourae 材から分離されることがある ITSおよびITS+BT2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアおよびブラジルではなく日本に分布する 本種と異なり天然環境のみから分離される ITSおよびITS+BT2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される