2020年9月21日 (仮訳)カメルーンの菌類 (1):コウヤクタケ類の新種 Douanla-Meli, C. & Langer, E. 2009. Fungi of Cameroon 1. New corticioid species (Basidiomycetes). Mycotaxon. Available at: http://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/107/107-95.html [Accessed September 21, 2020] 【R3-07707】2020/9/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カメルーンのムバルマヨ森林保護区から3種のコウヤクタケ類を新種記載した。 Phlebiopsis bicornisは子実体がクリーム色~帯黄色で担子器が2胞子性、大型のメチュロイドを豊富に有することなどで特徴づけられた。 Stecchericium dimiticumは子実体が淡色でグレオシスチジアを有し2菌糸型、Schizopora crassihyphaは子実体が頑丈で孔口を有し、生殖菌糸が厚壁であった。 Cameroon, Dept. Nyong & So’o, Mbalmayo Forest Reserve, Oyack II (新種) Phlebiopsis bicornis Douanla-Meli 語源…2つの角の(担子器が2胞子性であることから) 【よく似た種との区別】 Phlebiopsis gigantea(カミカワタケ) シスチジアの長さの範囲が重なる シスチジアに豊富な結晶を伴う 本種と異なりカメルーンではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なり子実体形成菌糸層が発達する 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が類卵形、豆形、狭楕円形ではなく狭楕円形~楕円形 Phlebiopsis roumeguerei 子実体形成菌糸層を欠くことがある シスチジアの長さの範囲が重なる シスチジアに豊富な結晶を伴う 本種と異なりカメルーンではなくヨーロッパなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が類卵形、豆形、狭楕円形ではなく狭楕円形~楕円形 Phlebiopsis ravenelii(クリームカワタケ) 熱帯域に分布する 本種と異なり北米などにおける分布が知られている 本種より担子胞子が短い Phlebiopsis flavidoalba(キンイロカワタケ) 熱帯域に分布する 担子胞子のサイズの範囲が重なる 本種と異なり北米、新熱帯などにおける分布が知られている Cameroon, Dept. Nyong & So’o, Mbalmayo Forest Reserve, Ekombitie (新種) Stecchericium dimiticum Douanla-Meli 語源…2菌糸型の 【よく似た種との区別】 Stecchericium seriatum 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が楕円形~長楕円形 本種と異なり子実体が鈍橙色 本種よりグレオシスチジアが長い 本種と異なりグレオシスチジアの多くに偽隔壁を有するという特徴を欠く 本種と異なり菌糸構成が2-3菌糸型ではなく典型的には1菌糸型 Cameroon, Dept. Nyong & So’o, Mbalmayo Forest Reserve, Oyack II (新種) Schizopora crassihypha Douanla-Meli 語源…厚い菌糸の(厚壁であることから) 【よく似た種との区別】 Schizopora flavipora 孔口が浅い 孔口がしばしば裂けて歯牙状または迷路状になる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり生殖菌糸が厚壁ではなく典型的には薄壁~僅かに厚壁 Schizopora paradoxa 孔口が浅い 孔口がしばしば裂けて歯牙状または迷路状になる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり生殖菌糸が厚壁ではなく典型的には薄壁~僅かに厚壁