2020年6月4日 (仮訳)新属Phaeoseptumおよびその他のいくつかの水生菌の属を含む新科ハロッティア科 Zhang, Y. et al., 2012. Halotthiaceae fam. nov. (Pleosporales) accommodates the new genus Phaeoseptum and several other aquatic genera. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3852/11-286 [Accessed June 4, 2020] 【R3-07380】2020/6/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ フランス、オート=ガロンヌ県のピレネー山脈において淡水生菌の調査を実施し、新属新種Phaeoseptum aquaticumを採集した。 本種は子嚢果が偽盾状子座の下に埋生し、扁球形で孔口を有し、子嚢胞子が紡錘形で網状隔壁を有することなどで特徴づけられた。 本新属を含め、海生菌のHalotthia属など4属が単系統を形成することを示し、これらの属に対して新科ハロッティア科を提唱した。 France, Haute Garonne, Palaminy (新種) Phaeoseptum aquaticum Y. Zhang ter, J. Fourn. & K.D. Hyde 語源…(属名)褐色の隔壁/(種小名)水生の 【よく似た種との区別】 Mauritiana rhizophorae 水生菌である 子嚢果が埋生する 子嚢果のサイズの範囲が重なる 子嚢果が偽盾状子座の下に生じる 子嚢が8胞子性 子嚢が広棍棒形~円筒形 子嚢胞子が淡褐色 子嚢胞子に短い柄を有する 子嚢胞子の隔壁が厚い 偽側糸の幅が狭い 偽側糸が細胞状 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり淡水ではなく海水に生息する 本種と異なり子嚢胞子が円筒状棍棒形ではなく広棍棒形 本種と異なり子嚢胞子が網状胞子ではなく横隔壁のみを有する 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が10-13(-15)ではなく9-13 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される