(仮訳)インドの熱帯域に産したLeucoagaricusPiloselli節の新種、Leucoagaricus callainitinctus
Latha, KPD., Raj, KNA. & Manimohan, P. 2020. Leucoagaricus callainitinctus – a new species of Leucoagaricus section Piloselli (Agaricaceae) from tropical India. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.442.2.6 [Accessed October 9, 2020] 【R3-07759】2020/10/9投稿

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3行まとめ

インド、ケララ州で採集された菌を検討し、Leucoagaricus callainitinctusとして新種記載した。
本種は子実体が傷ついたり触れたりした際、あるいはNH4OHに対して暗いターコイズを呈することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析で主にPiloselli節の種からなるクレードに含まれた。
India, Kerala State, Malappuram District, Mayilanji Valavu

(新種)

Leucoagaricus callainitinctus K. P. D. Latha, K. N. A. Raj & Manim.
語源…ターコイズに染まる(子実体の呈色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepiota harithaka
インドに分布する
タケの間の土壌に生じる
子実体が傷つくと変色する
傘が褐色
傘表面に小鱗片を有する
傘表面に条線を欠く
襞が淡黄色
襞の間隔が密
柄基部が僅かに塊茎状
柄表面が繊維状
肉が類白色
担子器のサイズが類似している
担子胞子のサイズがやや類似している
担子胞子の形状がやや類似している
担子胞子に発芽孔を欠く
縁シスチジアが僅かに厚壁
襞実質が類並列型
傘表皮菌糸が僅かに厚壁
柄表皮菌糸が僅かに厚壁
菌糸にクランプを欠く
本種と異なり子実体が傷ついたり触れたりするとターコイズではなく帯灰緑色を呈する
本種と異なり子実体がNH4OHでターコイズを呈するという特徴を欠く
本種と異なり傘が鈍い白色
本種と異なり傘表面に圧着した小鱗片を有するのではなく小粒状で中央部が粉状
本種と異なり襞が偽襟帯に付着しない
本種と異なり柄が類白色
本種と異なり柄表面が平滑
本種と異なりつばを有する
本種と異なり胞子紋がクリーム色ではなく帯黄白色
本種と異なり担子器が淡緑色
本種と異なり担子器が4または時に1-2胞子性ではなく常に4胞子性
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が紡錘状になることがない
本種と異なり担子胞子が非メタクロマティック
本種より縁シスチジアの幅が僅かに広い
本種と異なり縁シスチジアの内容物が帯緑色
本種と異なり縁シスチジアが一般的に棍棒形
本種と異なり縁シスチジアに結晶を伴う
本種と異なり襞実質菌糸が淡緑色
本種と異なり襞実質菌糸が僅かに厚壁
本種と異なり傘実質菌糸が淡緑色
本種と異なり傘実質菌糸が僅かに厚壁
本種と異なり傘表皮が崩れた平行菌糸被で中央部のみ毛状被となる
本種より傘表皮の末端細胞のサイズが小さい
本種と異なり傘表皮細胞に暗灰色プリズム状の色素結晶を伴う
本種と異なり柄表皮が平行菌糸被で稀に崩れ斜上する菌糸を伴う
本種と異なり柄表皮菌糸が淡灰色
Leucoagaricus viriditinctus
インドに分布する
傘が僅かに中高
傘表面に暗褐色の鱗片を有する
柄が基部にかけて細まり、基部で膨大する
肉が白色
担子胞子のサイズがやや類似している
担子胞子の形状がやや類似している
担子胞子に発芽孔を欠く
縁シスチジアの形態が類似している
菌糸にクランプを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりスリランカ、中国、インドネシアにおける分布が知られている
本種より傘のサイズが僅かに大きい
本種と異なり傘に時に条線を有する
本種と異なり襞の間隔が中程度に密
本種と異なり襞が偽襟帯を形成しない
本種より柄のサイズが僅かに大きい
本種と異なり柄が白色
本種と異なり柄が暗青色に変色する
本種と異なり柄が中空
本種と異なりつばを有する
本種と異なり肉が暗青色に変色する
本種より担子器が長い
本種と異なり担子器が4または時に1-2胞子性ではなく常に4胞子性
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり傘表皮が緩く組織化した平行菌糸被
本種と異なり傘表皮の末端細胞が薄壁
本種と異なり傘表皮細胞に淡褐色の細胞内色素を有する
本種と異なり傘表皮細胞に褐色の結晶を伴う
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus atroazureus
アジアに分布する
傘が暗褐色
傘表面が小鱗片状
襞の色がやや類似している
柄が帯黄白色
肉が白色
担子器のサイズが類似している
担子器が2または4胞子性のことがある
担子胞子のサイズがやや類似している
担子胞子の形状がやや類似している
担子胞子に発芽孔を欠く
縁シスチジアを有する
菌糸にクランプを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり傘が帯褐赤色~帯黒赤色で縁部が汚白色
本種より柄のサイズが大きい
本種と異なり襞が偽襟帯を形成しない
本種と異なり柄が成熟時帯灰橙色
本種と異なり柄が傷ついたり乾燥したりすると暗青色を呈する
本種と異なり柄が管状
本種と異なり柄表面がほぼ無毛
本種と異なりつばを有する
本種と異なり肉が傷ついたり乾燥したりすると暗青色を呈する
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形または紡錘形
本種と異なり傘表皮が緩く配列した平行菌糸被
本種と異なり傘表皮の末端細胞がほとんど分化しない
本種と異なり傘表皮細胞が薄壁
本種と異なり傘表皮細胞に褐色の細胞内色素を有する
本種と異なり傘表皮細胞に褐色の結晶を伴う
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leucoagaricus coerulescens
子実体に変色性を有する
本種と異なりインドではなく北米東部などに分布する
本種と異なり子実体の乾燥時の変色が持続しない
本種と異なり襞が白色
本種と異なり担子器が4または時に1-2胞子性ではなく常に4胞子性
本種と異なり傘表皮の末端細胞が分化に乏しい
本種と異なり傘表皮の末端細胞が薄壁
本種と異なり傘表皮の末端細胞に褐色の細胞内色素を有する