2019年10月2日 (仮訳)インド、ケララ州産の新種Marasmiellus griseobrunneus Sharafudheen, SA. & Manimohan, P. 2019. Marasmiellus griseobrunneus sp. nov. (Omphalotaceae) from Kerala State, India. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.416.1.3 [Accessed October 2, 2019] 【R3-06642】2019/10/2投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド、ケララ州において樹皮に生じた菌を検討し、Marasmiellus griseobrunneusとして新種記載した。 本種は傘が帯灰褐色で条溝を有し、脈間襞を有し、担子胞子が豆形~短槍形または涙状、子実層シスチジアが様々な形状をとり、傘表皮および柄表皮に斜上する剛毛を有することなどで特徴づけられた。 本種は分子系統解析でCampanella/Tetrapyrgos/Marasmiellus Sect. Candidiクレードに含まれ、M. bicoloripesと姉妹群を形成した。 India, Kerala State, Calicut District, Peruvannamuzhi forest (新種) Marasmiellus griseobrunneus S. A. Sharafudheen & Manim. 語源…灰褐色の(傘の色から) 【よく似た種との区別】 Marasmiellus pilosus 傘のサイズが類似している 傘が褐色を帯びる 傘表面が圧着した繊維状 脈間襞を有する 襞が直生する 担子胞子のサイズがやや類似している 襞に剛毛を有する 傘表皮に剛毛状の細胞を含む 柄シスチジアを有する 柄表皮に剛毛状の細胞を含む 本種と異なりインドではなくトリニダード、ボリビア、小アンティル諸島、中国などに分布する 本種と異なり傘縁部が長縁毛状という特徴を欠く 本種と異なり柄表面全体が粉状なのではなく無毛~やや無毛 本種より担子器が比較的短い 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なり縁シスチジアが様々な形状をとるのではなく傘剛毛に似る 本種と異なり子実層托実質が類並行型ではなく並行型 本種と異なり傘表皮にシスチジア状の末端細胞を欠く Marasmiellus stenophylloides 脈間襞を有する 子実層シスチジアを有する 傘表皮構造が類似している 本種より傘のサイズが比較的小さい 本種と異なり傘が淡灰色~灰色 本種と異なり襞の幅が非常に狭い 本種と異なり襞がほぼ折り畳み状 本種より担子胞子が長い 本種と異なり子実層シスチジアが様々な形状をとるのではなく紡錘状便腹形~瓶形 本種と異なり柄シスチジアが子実層シスチジアに類似する 本種と異なり柄表皮に剛毛を欠く Marasmiellus flaccidus 傘が帯灰色 襞が直生~やや垂生する 柄表面が粉状 子実層シスチジアを有する 柄シスチジアを有する 本種と異なりインドではなく米国などに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり襞の幅が非常に狭い 本種と異なり襞縁部が粉状 本種と異なり柄基部が暗色でない 本種より担子胞子が長い 本種より子実層シスチジアが長い 本種と異なり柄シスチジアが子実層シスチジアに似る Marasmiellus senescens 傘が帯灰褐色で縁部が淡色 脈間襞を有する 襞が直生~直生状垂生 担子胞子のサイズが類似している 側シスチジアを有する 縁シスチジアを有する 子実層托実質が類並列型 本種と異なりインドではなくスリランカなどに分布する 本種より傘のサイズが比較的小さい 本種と異なり傘表面が不規則な扇畳状~溝線状で中央部で小皺状 本種と異なり柄表面に絹状条線を有する 本種より担子器が短い 本種よりシスチジアのサイズが大きい 本種と異なりシスチジアが紡錘状便腹形で頂部が鈍頭状に丸まる 本種と異なり傘表皮が幅狭い菌糸からなる Marasmiellus candidus(シロホウライタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国、カナダなどにおける分布が知られている 本種と異なり傘が純白色~汚白色 本種と異なり襞縁部が粉状 本種と異なり柄基部が塊茎状 本種と異なり柄基部に綿毛状の菌糸体を伴う 本種より縁シスチジアのサイズが比較的大きい 本種と異なり縁シスチジアの基部が膨大する 本種と異なり傘表皮が不規則な平行菌糸被で毛状被への遷移を示す 本種より柄シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり柄シスチジアが糸状~類瓶形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Marasmiellus bicoloripes インドに分布する 傘の色がやや類似している 傘表面が圧着した繊維状 柄基部が暗色 縁シスチジアが様々な形状をとる 襞実質が類並列型 傘表皮菌糸の細胞内に帯黄褐色の色素を含む ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘縁部が長縁毛状でない 本種と異なり柄表面が粉状ではなく圧着した繊維状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なり傘表皮に剛毛を欠く 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される