(仮訳)インドのウッタル・プラデーシュ州、ソンブハドラ・フォレストにおいて薬用植物のインドジャボクに発生した新種Pseudocercospora rauvolfiicolaの形態および系統分類
Singh, A., Singh, PN. & Dubey, NK. 2022. Morphology and Phylogeny of a new species Pseudocercospora rauvolfiicola on medicinal plant Rauvolfia serpentina from Sonebhadra Forest, Uttar Pradesh, India. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.545.2.2 [Accessed November 19, 2022] 【R3-10073】2022/11/19投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

インド、ウッタル・プラデーシュ州においてインドジャボクの葉に発生した菌を検討し、Pseudocercospora rauvolfiicolaとして新種記載した。
本種は同属近縁種とは分生子が鎖生し、分枝することなどが異なっていた。
本種の形態形質を同じインドジャボク属植物の寄生菌および系統的に近縁なP. chengtuensisと比較した。
India, Uttar Pradesh, Sonebhadra

(新種)

Pseudocercospora rauvolfiicola A. Singh, P.N. Singh & N.K. Dubey
語源…インドジャボク属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Pseudocercospora liebenbergii
同じインドジャボク属植物を宿主とする
分生子柄が密な束状をなす
本種と異なり病斑が葉の下面ではなく両面に生じる
本種と異なり病斑が円形~不規則形ではなく類円形
本種と異なり子座が良好に発達する
本種より子座のサイズが大きい
本種と異なり分生子柄の束をなす数が最大14ではなく最大50
本種より分生子柄の幅が広い
本種と異なり分生子柄の隔壁数が0-3ではなく0-1
本種と異なり分生子が鎖生ではなく単生する
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子の隔壁数が1-5ではなく2-15
Pseudocercospora serpentinae
同じインドジャボク属植物を宿主とする
分生子柄が密な束状をなす
本種と異なり病斑が葉の下面ではなく両面(ほとんどの場合下面)に生じる
本種と異なり病斑が円形~不規則形ではなく円形
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子が鎖生ではなく単生する
本種より分生子のサイズが大きい
Pseudocercospora rauvolfiae-tetraphyllae
同じインドジャボク属植物を宿主とする
本種と異なり病斑が葉の下面ではなく両面に生じる
本種と異なり病斑が円形~不規則形ではなく角形~不規則形
本種と異なりコロニーが表在性
本種より子座のサイズが大きい
本種と異なり分生子柄が束生ではなく単生する
本種より分生子柄の最大サイズが大きい
本種と異なり分生子柄の隔壁数が0-3ではなく0-2
本種と異なり分生子が鎖生ではなく単生する
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子の隔壁数が1-5ではなく1-7
Pseudocercospora chengtuensis
病斑が葉の下面に生じる
分生子柄が密な束状をなす
nrLSU+ITS+ACT+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドジャボクではなくクコなどを宿主とする
本種と異なり病斑が円形~不規則形ではなく円形~類円形
本種と異なり子座が良好に発達する
本種より子座のサイズが大きい
本種より分生子柄のサイズが大きい
本種と異なり分生子柄が稀に膝折状で小歯を有する
本種と異なり分生子が鎖生ではなく単生する
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が倒棍棒状円筒形~類円筒形
本種と異なり分生子の隔壁数が1-5ではなく3-4
nrLSU+ITS+ACT+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される