2019年5月4日 (仮訳)ブラジル南東部、サンパウロ州の海岸に産したプロトセトラル酸あるいはスチクチン酸を含むウメノキゴケ属地衣の新種 Marcelli, MP., Benatti, MN. & Elix, JA. 2008. New species of Parmotrema containing protocetraric or stictic acids from the coast of São Paulo State, southeastern Brazil. Mycotaxon. Available at: https://www.researchgate.net/publication/235224471_New_species_of_Parmotrema_containing_protocetraric_or_sticticacids_from_the_coast_of_Sao_Paulo_State_southeastern_Brazil [Accessed May 5, 2019] 【R3-06188】2019/5/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、サンパウロ州の海岸で採集された地衣の一種を検討し、ウメノキゴケ属の3新種を記載した。 そのうちParmotrema eliasaroanumはスチクチン酸、P. graniticumおよびP. milaneziiはプロトセトラル酸を含んでいた。 新種を含むP. dilatatumグループの形質比較表を掲載した。 Brazil, São Paulo State, Municipality of Cananéia, Cardoso Island, restinga wood of Vila Marujá (新種) Parmotrema eliasaroanum Benatti, Marcelli & Elix 語源…ブラジルの地衣学者、Sionara Eliasaro博士に献名 【よく似た種との区別】 Parmotrema lobulatum 地衣体縁部に”lacinule”を有する 地衣成分としてスチクチン酸、コンスチクチン酸、ペリスチクチン酸、クリプトスチクチン酸などを含む 本種より地衣体が緩く固着し斜上する 本種より地衣体のサイズが小さい 本種より裂片がしばしば密に生じる 本種より裂片の幅が狭い 本種より”lacinule”が不規則な形状をしており分枝する 本種と異なり”lacinule”にシリアを欠く 本種と異なり小裂片を有する 本種と異なり地衣体の下縁部が非常に狭い 本種と異なり地衣体の下縁部が褐色 本種と異なり偽根が集まりをなすのではなくより散在している 本種より粉子が長い 本種と異なり地衣成分としてメネガチア酸、”substictic acid”、ヒポスチクチン酸などが知られている Parmotrema zicoi 地衣体縁部に”lacinule”を有する 本種と裂片の幅が異なる 本種と”lacinule”のサイズが異なる 本種と”lacinule”の形状が異なる 本種と異なりシリアを欠く 本種と子嚢胞子のサイズが異なる 本種と粉子のサイズが異なる 本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸を含む Parmotrema merrillii 地衣体縁部に”lacinule”を有する 本種と裂片の幅が異なる 本種と”lacinule”のサイズが異なる 本種と”lacinule”の形状が異なる 本種と異なりシリアを欠く 本種と子嚢胞子のサイズが異なる 本種と粉子のサイズが異なる 本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸を含む Brazil, São Paulo State, Municipality of São Sebastião, Centro de Biologia Marinha da USP (CEBIMAR), Ponta do Baleeiro (新種) Parmotrema graniticum Benatti, Marcelli & Elix 【よく似た種との区別】 Parmotrema mordenii 地衣体が扁平である 粉芽が普通に見られる 粉芽が類パスチュール状 本種ほど地衣体が革質でない 本種より粉子のサイズが大きい 本種と異なり粉子が類桿形でない 本種と地衣成分が異なる Parmotrema praesorediosum(ナミガタウメノキゴケモドキ) 岩上生のことがある 地衣成分としてアトラノリンを含む 本種と異なり樹皮生のことがある 本種ほど地衣体が革質ではなくより繊細である 本種と異なり裂片縁部が斜上する 本種と異なり粉芽が主に”farinose”である 本種と異なり縁部の粉芽塊がやや連続するか唇形をなす 本種より粉子のサイズが大きい 本種と異なり粉子が類桿形でない 本種と異なり地衣成分として”protopraesorediosic acid”、”praesorediosic acid”、および未知の脂肪酸を含む Parmotrema pardi 岩上生地衣である 地衣体縁部に粉芽を生じる 粉芽塊の位置が葉縁または葉央 粉芽塊の形状が直線状または偽頭状 縁部のシリアを欠く 地衣成分としてプロトセトラル酸、アトラノリンを含む 本種と異なりブラジルではなく東アフリカに分布する 本種より裂片のサイズが大きい 本種と異なり裂片縁部が全縁または類円鋸歯状 本種と異なり偽根が疎らである 本種と異なり子器が”imperforate”で成熟すると”perforate”になる 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種より粉子が長い 本種と異なり粉子が類桿形ではなく糸状 本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む Parmotrema gardneri 地衣体が革質 地衣体縁部に粉芽を生じる シリアを欠く 地衣成分としてプロトセトラル酸、コンプロトセトラル酸、アトラノリン、”subvirensic acid”、”virensic acid”、”convirensic acid”を含む 本種と異なり岩上生ではなく樹皮生である 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり短いシリアを時に有することがある 本種と異なり粉芽塊の位置が葉縁または葉央ではなく葉縁 本種と異なり粉芽塊の形状が直線状または偽頭状ではなく頭状で融合する 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より粉子が長い 本種と異なり粉子の形状が僅かに類瓶形ではなく類瓶形 本種と異なり地衣成分としてクロロアトラノリンを含む Parmotrema dilatatum(ムニンウメノキゴケ) 粉芽を有する 粉子の長さの範囲が重なる 地衣成分としてプロトセトラル酸類を含む 本種と異なり岩上生ではなく樹皮生または岩上生 本種と異なりシリアを有する 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり粉芽塊の位置が葉縁または葉央ではなく葉縁 本種と異なり粉芽塊の形状が直線状または偽頭状ではなく直線状~頭状 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり粉子の形状が僅かに類瓶形ではなく類瓶形~瓶形 Parmotrema schindleri 岩上生地衣である 裂片の幅の範囲が重なる 粉芽を有する 地衣成分としてプロトセトラル酸類を含む 本種と異なり縁部にシリアを有する 本種と異なり粉芽塊の位置が葉縁または葉央ではなく葉縁で主に”lacinule”上 Parmotrema fractum 粉芽を有する 地衣成分としてプロトセトラル酸類を含む 本種と異なり縁部にシリアを有する 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり粉芽塊の位置が葉縁または葉央ではなく葉央 本種と異なり粉芽塊の形状が直線状または偽頭状ではなくパスチュール状 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Parmotrema ravum 縁部にシリアを欠く 粉芽塊が直線状または偽頭状 粉芽を有する 地衣成分としてプロトセトラル酸類を含む 本種と異なり岩上生ではなく樹皮生 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり粉芽塊の位置が葉縁または葉央ではなく葉縁 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種より粉子が長い 本種と異なり粉子の形状が僅かに類瓶形ではなく糸状 Parmotrema dominicanum 縁部にシリアを欠く 粉芽を有する 地衣成分としてプロトセトラル酸類を含む 本種と異なり岩上生ではなく樹皮生または岩上生 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり粉芽塊の位置が葉縁または葉央ではなく葉縁 本種と異なり粉芽塊の形状が直線状または偽頭状ではなく不規則形 本種より子嚢胞子が長い Brazil, São Paulo State, Municipality of Itanhaém, Jardim Grandesp, km 116 of Padre Manoel da Nóbrega Highway, between the highway and the foot of the Serra do Mar mountains, high restinga forest ca. 2 km from the highway, at the edge of track following the direction of the Serra do Mar (新種) Parmotrema milanezii Marcelli, Benatti & Elix 語源…ブラジルの菌学者、Adauto Ivo Milanez博士に献名 【よく似た種との区別】 Parmotrema dilatatum(ムニンウメノキゴケ) 地衣体縁部に粉芽を生じる “lacinule”が小型 地衣成分が類似している 本種と異なり樹皮生ではなく樹皮生または岩上生 本種と異なり粉芽塊の位置が”lacinule”上ではなく葉縁 本種と異なり粉芽塊の形状が融合するのではなく直線状~頭状 本種と異なりシリアが個々の粉芽の小粒から非常に密に生じるのではなく通常シリアを欠くとされるか非常に疎ら 本種と異なりシリアが分枝しない Parmotrema perlatum 粉芽を有する シリアを有する K+黄色である 本種より裂片の幅が狭い 本種と異なりシリアが粉芽から生じるのではなく粉芽以外の部分から生じる 本種よりシリアが短い 本種と異なりシリアが分枝するのではなく通常分枝しない 本種より偽根が密に生じる 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸類を含む Parmotrema schindleri 裂片の幅の範囲が重なる 粉芽塊の位置が”lacinule”上 地衣成分としてプロトセトラル酸を含む 本種と異なり樹皮生ではなく常に岩上生である 本種と異なりシリアが疎らに生じる 本種と異なりシリアが短い 本種と異なり縁部の”lacinule”が疎らである 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む