(仮訳)Funalia属の新規知見およびFomitella属の現況
Targino de Oliveira, VR. et al. 2024. Novelties in Funalia and the status of Fomitella (Polyporaceae, Basidiomycota). Turkish Journal of Botany. Available at: https://journals.tubitak.gov.tr/botany/vol48/iss4/3/ [Accessed July 19, 2024] 【R3-11896】2024/7/19投稿

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3行まとめ

Funalia属の分類学的再検討を行ったところ、一部の種で現在の分類に不整合が認められた。
形態学的検討および分子系統解析に基づき、Fomitella属をシノニムとすることを提唱した。
10種のFunalia属菌を認め、これらの種の形質比較表を作成した。

(新組み合わせ)

Funalia supina (Sw.) Targino de Oliveira & Gibertoni
旧名:Fomitella supina (Sw.) Murrill
(基礎異名はBoletus supinus Sw.)
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(新組み合わせ)

Funalia glabrorigens (Lloyd) Vlasák & Targino de Oliveira
旧名:Trametes glabrorigens (Lloyd) Zmitr.
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(その他掲載種)

Funalia floccosa (Junghuhn) Zmitrovich & V. Malysheva
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【よく似た種との区別】
Funalia fulvocinerea
ITS+nrLSU+RPB1+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が重生する
本種と異なり子実体が半円形で無柄
ITS+nrLSU+RPB1+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Funalia cystidiata
ITS+nrLSU+RPB1+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシスチジアが分枝する
本種と異なりシスチジアに結晶を伴う
ITS+nrLSU+RPB1+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Funalia rigida
子実体が半背着生
子実体が革質
傘が黄褐色~濃ハシバミ褐色でしばしば帯灰褐色
孔口が小型
孔口が円形
ITS+nrLSU+RPB1+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドネシアではなくブラジルに分布する
ITS+nrLSU+RPB1+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Funalia rigida (Berkeley & Montagne) Peck
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【よく似た種との区別】
Funalia floccosa
子実体が半背着生
子実体が革質
傘が黄褐色~濃ハシバミ褐色でしばしば帯灰褐色
孔口が小型
孔口が円形
ITS+nrLSU+RPB1+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくインドネシアに分布する
ITS+nrLSU+RPB1+RPB2+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される