2014年1月25日 (仮訳)Phyllosticta capitalensis、P. helicteres、P. sterculiaeおよびその他のアオギリ科植物に発生するPhyllosticta属菌 Wulandari, N. & To-anun, C., 2014. Phyllosticta capitalensis, P. helicteres, P. sterculiae and other Phyllosticta species from Sterculiaceae. Journal of Agricultural Technology. Available at: http://ijat-aatsea.com/pdf/v10_n1_14_January/12_IJAT_2014_10(1)_Nilam F. Wulandari__Biodiversity…..pdf [Accessed January 25, 2014]. 【R3-00314】2014/01/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ フィリピンでアオギリ科のヤツデアオギリに葉枯病を起こすGuignardia sterculiaeを記録し、タイプ標本を検討してPhyllosticta属に移した。 また、タイでピンポンノキから採集された菌をPhyllosticta capitalensisと同定し、エピタイプ指定を行った。 アオギリ科樹木に複数のPhyllosticta属菌が発生する可能性が示唆されたことから、本属菌の最終的な同定に際してはエピタイプ指定や病原性試験が必要だと提言した。 ※編集注:本論文でアオギリ科として扱われている植物の属は、2014年1月現在、アオイ科に移されている。 (新組み合わせ) Phyllosticta sterculiae (Rehm) Wulandari & K. D. Hyde 【よく似た種との区別】 Phyllosticta helicteres 同じ(旧)アオギリ科植物を宿主とする 本種より子嚢が短い 本種より子嚢の柄が短い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい(特に、幅の範囲が重ならない) 本種と異なり子嚢胞子が倒卵形・楕円形・長楕円形ではなく頂部から2/5の部分で最も幅広くなる楕円形 Phyllosticta capitalensis 同じピンポンノキ属植物を宿主とする 形態的に類似している 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢の柄が短い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が倒卵形・楕円形・長楕円形ではなく中央部が膨らむ楕円形 本種と異なり子嚢胞子に粘液質の付属物を伴う (その他掲載種) Phyllosticta capitalensis Henn. ※本種のエピタイプ指定を行った。 【よく似た種との区別】 Phyllosticta sterculiae 同じピンポンノキ属植物を宿主とする 形態的に類似している 本種より子嚢のサイズが大きい 本種より子嚢の柄が長い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が中央部が膨らむ楕円形ではなく倒卵形・楕円形・長楕円形 本種と異なり子嚢胞子に粘液質の付属物を欠く Phyllosticta helicteres 同じ(旧)アオギリ科植物を宿主とする 形態的に類似している 子嚢のサイズが類似している 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子のサイズが類似している 本種より子嚢の柄が長い 子嚢胞子の幅が最大になる部分が本種が真ん中なのに対して頂部から2/5の部分 本種と異なり子嚢胞子に粘液質の付属物を欠く Phyllosticta melochiae 同じ(旧)アオギリ科植物を宿主とする アナモルフの形態が類似している 分生子の形態が類似している 本種と異なりピンポンノキ属ではなくノジアオイ属植物を宿主とする 本種より分生子殻のサイズが僅かに大きい (その他掲載種) Phyllosticta melochiae H.S. Yates 【よく似た種との区別】 Melochia sp. (Van der Aa and Vanev, 2002) 同じノジアオイ属植物を宿主とする 本種より分生子のサイズが大きい Phyllosticta capitalensis 同じ(旧)アオギリ科植物を宿主とする アナモルフの形態が類似している 分生子の形態が類似している 本種と異なりノジアオイ属ではなくピンポンノキ属植物を宿主とする 本種より分生子殻のサイズが僅かに小さい