2019年11月17日 (仮訳)Arachnomyces属の系統分類および1新種 Sun, B-D. et al., 2019. Phylogeny and a new species of the genus Arachnomyces (Arachnomycetaceae). Phytotaxa. https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.394.1.6 [Accessed November 17, 2019] 【R3-06780】2019/11/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国山東省の養豚場土壌から分離されたアナモルフ菌の一種を検討し、Arachnomyces jinanicusとして新種記載した。 本種は鎖生する分節分生子および長く培養すると直線状の結節を有する剛毛を形成することなどで特徴づけられた。 また、Chrysosporium pilosumとOnychocola scleroticaをArachnomyces属に移し、本属菌の系統樹および全種の検索表を掲載した。 中国山東省済南市 (新種) Arachnomyces jinanicus B.D. Sun Y.G. Zhou & A.J. Chen 語源…済南産の 【よく似た種との区別】 Arachnomyces nodosetosus 分節分生子が鎖生する 長く培養すると強い結節状の剛毛を形成する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくカナダ、チェコ、エストニアなどに分布する 本種と異なり土壌ではなくヒトの爪などから分離される 本種より分節分生子のサイズが大きい 本種と異なり剛毛の先端が直線状ではなく巻き毛状あるいは緩くコイルする ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Arachnomyces scleroticus (Guarro, Gene & De Vrovey) Sun, Houbraken & A.J. Chen 旧名: Onychocola sclerotica (Guarro, Gené & De Vroey) Gibas (基礎異名はMalbranchea sclerotica Guarro, Gene & De Vroey) 【よく似た種との区別】 Arachnomyces minimus ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりホモタリックである ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Arachnomyces pilosus (Guarro, Gene & Ulfig) Sun, Houbraken & A.J. Chen 旧名:Chrysosporium pilosum Gene, Guarro & Ulfig 【よく似た種との区別】 Arachnomyces gracilis ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果を形成する 本種と異なり分節分生子が互生する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される