2018年10月6日 (仮訳)中国北東部産の新種、Russula brunneovinacea Jiang, X-M. et al., 2018. Russula brunneovinacea sp. nov., from northeastern China. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2018/00000132/00000004/art00009 [Accessed October 5, 2018]. 【R3-05555】2018/10/6投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国吉林省で採集された菌を検討し、Russula brunneovinaceaとして新種記載した。 本種は傘が濃い帯褐ワイン色で肉が乾燥すると灰色を帯び、担子胞子が類球形~広楕円形でアミロイドの胞子盤を有し、疣状であることなどで特徴づけられた。 本種は形態形質および分子系統解析の結果から、暫定的にIntegroidinae亜節に置かれた。 中国吉林省長白山脈露水河国際旅遊狩猎場 (新種) Russula brunneovinacea X.M. Jiang, Yang K. Li & J.F. Liang 語源…帯褐ワイン色の(傘の色から) 【よく似た種との区別】 Russula griseocarnosa 中国に分布する 傘表面に粘性を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり温帯ではなく亜熱帯~熱帯に分布する 本種と異なり傘が濃い帯褐ワイン色~”etruscan red”または”kaiser brown”ではなく暗赤色 本種と異なり肉が白色、”naples yellow”ではなく乾燥すると灰色を帯びるのではなく白色で成熟すると灰色を帯びる 本種と異なり柄の基部が先細りになる 本種と異なり胞子紋が”barium yellow”ではなく白色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子の刺状装飾が長い 本種より側シスチジアのサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula occidentalis ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が濃い帯褐ワイン色~”etruscan red”または”kaiser brown”ではなく様々な色をしている 本種と異なり襞が傷つくと灰色~黒色に変色する 本種と異なり襞の縁部が叉状分岐する 本種と異なり柄が白色で成熟すると”hermosa pink”を帯びるのではなく白色~クリーム白色 本種と異なり柄が傷つくと汚桃色から暗灰色~帯褐灰色または黒色に変色する 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より側シスチジアのサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula vinosa ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が濃い帯褐ワイン色~”etruscan red”または”kaiser brown”ではなく帯ワイン赤色、暗ワイン赤色またはいくぶん褐色を帯びる 本種と異なり襞が傷つくと灰色~黒色となる 本種と異なり胞子紋が”barium yellow”ではなく淡黄褐色 本種と異なり子実体の味が僅かに辛いのではなく温和 本種と異なり子実体の臭いが少し甘いのではなく顕著な臭いがある ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula rubescens(イロガワリベニタケ) 形態的に類似している(容易に混同されうる) 傘が赤色系 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり傘縁部が老成すると色褪せる 本種と異なり襞が叉状分岐する 本種と異なり柄が白色で成熟すると”hermosa pink”を帯びるのではなく白色から灰色を帯びる 本種と異なり柄が老成または乾燥すると黒変し、傷つくと赤色のちに黒色に変色する 本種と異なり子実体の味が僅かに辛いのではなく温和 本種と異なり担子胞子の胞子盤が顕著なアミロイドではなく不明瞭なアミロイド Russula xerampelina(ニオイベニハツ) 子実体の外観が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が濃い帯褐ワイン色~”etruscan red”または”kaiser brown”ではなく幼時黄褐オリーブ色 本種と異なり傘表面に条線を欠く 本種と異なり襞が白色~クリーム色ではなくクリーム色~淡黄色 本種と異なり子実体の臭いが少し甘いのではなくカニやエビのような臭いがある 本種と異なり胞子紋が”barium yellow”ではなく淡橙色 本種より担子胞子の疣状装飾が長い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Russula olivacea(クサイロアカネタケ) 子実体の外観が類似している 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘が濃い帯褐ワイン色~”etruscan red”または”kaiser brown”ではなくくすんだオリーブ緑色および帯紫色 本種と異なり傘表面に条線を欠く 本種と異なり襞が白色~クリーム色ではなく卵黄色 本種と異なり襞に変色性を欠く 本種と異なり胞子紋が”barium yellow”ではなく濃褐黄色 本種と異なり担子胞子の胞子盤が顕著なアミロイドではなく不完全なアミロイド