2021年4月17日 (仮訳)中国とタイにおいてバナナに見出された新種Stachybotrys musae、S. microsporus、およびMemnoniella levispora Samarakoon, BC. et al., 2021. Stachybotrys musae sp. nov., S. microsporus, and Memnoniella levispora (Stachybotryaceae, Hypocreales) Found on Bananas in China and Thailand. Life. Available at: https://www.mdpi.com/2075-1729/11/4/323 [Accessed April 18, 2021] 【R3-08331】2021/4/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国とタイにおいてバナナの葉に生じた腐生菌を調査し、3種のアナモルフ菌を採集した。 そのうち雲南省で採集された菌をStachybotrys musaeとして新種記載した。 タイ、チエンラーイ県からS. microsporusを報告したほか、Memnoniella levisporaを中国新産種として報告した。 中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州 (新種) Stachybotrys musae Samarakoon & Chomnunti 語源…バショウ属の 【よく似た種との区別】 Stachybotrys subsylvaticus ITS+cmdA+rpb2+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が無色~帯オリーブ色ではなくほとんどの場合無色~ほぼ無色 本種と異なり分生子柄が顕著に屈曲するのではなく直線状~僅かに屈曲状 本種と異なり分生子柄の隔壁数が1-7またはそれ以上ではなく通常1-4 本種と異なり分生子柄の基部が顕著なほぼ無色の靴形になるという特徴を欠く 本種と異なりフィアライドが完全に無色なのではなく頂端がほぼ無色~淡い帯オリーブ褐色 本種と異なりPDA培地でのコロニーが帯桃橙色ではなく淡黄色~黄褐色 ITS+cmdA+rpb2+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stachybotrys aloicolus ITS+cmdA+rpb2+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子がソーセージ形~紡錘形 本種と異なり分生子に1-2つの油滴を含む ITS+cmdA+rpb2+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stachybotrys reniformis ITS+cmdA+rpb2+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が瘤状でしばしば球形 ITS+cmdA+rpb2+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Stachybotrys suthepensis 同じバショウ属植物を宿主とする ITS+cmdA+rpb2+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄が顕著に屈曲するという特徴を欠く 本種と異なり分生子が楕円形で両端が尖るのではなく楕円形~円筒形で両端が丸い 本種と異なり分生子表面が顕著な小疣状 Stachybotrys ruwenzoriensis 本種と異なりフィアライドが倒卵状 本種と異なり分生子が球形~類球形 本種と異なり分生子表面が顕著な疣状 Stachybotrys yunnanensis 中国に分布する 本種と形態的に異なる 本種と系統的に異なる Stachybotrys bambusicola 本種と異なり分生子が桃色 Stachybotrys longisporus 本種と異なり分生子柄基部が靴形ではなく球形 本種と異なり分生子形成細胞にカラレットを欠く Stachybotrys nephrodes 分生子柄基部の形状が類似している 本種と異なり分生子が腎臓形 Stachybotrys reniverrucosa 分生子柄が顕著に屈曲する 本種と分生子の形状が異なる (その他掲載種) Stachybotrys microsporus (B.L. Mathur & Sankhla) S.C. Jong & E.E. Davis (中国新産種) Memnoniella levispora Subram.