(仮訳)コーカサス地方において花から分離された新種のアナモルフ酵母、Starmerella caucasica
Sipiczki, M., 2013. Starmerella caucasica sp. nov., a novel anamorphic yeast species isolated from flowers in the Caucasus. The Journal of general and applied microbiology. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jgam/59/1/59_67/_article [Accessed November 1, 2014].
【R3-01242】2014/11/01投稿

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3行まとめ

アゼルバイジャン、バクーの公園においてフジの花から分離されたアナモルフ酵母を検討し、Starmerella caucasicaとして新種記載した。
D1/D2領域に基づく分子系統解析の結果、本種はCandida kuoiおよびStarmerella bombicolaと近縁であることが示唆された。
本種はこれらの種と資化能、ビタミン要求性、37℃での生育、抗生物質耐性などの生理・生化学的性状により区別された。
Baku, Azerbaijan

(新種)

Starmerella caucasica Sipiczki
語源…コーカサスの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Candida kuoi
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(11塩基の差異)
本種と異なりサリシン、アルブチン、メソエリトリトール、クエン酸、エチルアミン、カダベリンを資化可能
本種と異なりマルトース、トレハロース、メレジトース、エタノール、キナ酸、硝酸塩、グルコサミン、D-トリプトファンを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
本種と異なりビタミン要求性を持つ
本種と異なり酸を産生しない
本種と異なり37℃で生育不能
ITS領域の塩基配列が異なる(類似度92%、38塩基の差異)
Starmerella bombicola
D1/D2領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコハク酸、クエン酸、エチルアミン、カダベリンを資化可能
本種と異なりマルトース、トレハロース、メレジトース、キナ酸、硝酸塩、グルコサミン、D-トリプトファンを資化不能
本種と異なり0.01%シクロヘキシミド添加培地で生育可能
本種と異なりビタミン要求性を持つ
本種と異なり酸を産生しない
本種と異なり37℃で生育不能
D1/D2領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(23塩基の差異)
ITS領域の塩基配列が異なる(類似度91%、41塩基の差異)