(仮訳)マンサク科植物を宿主とするさび菌類の系統分類
Liu, Y. et al., 2021. Taxonomy and Phylogeny of Rust Fungi on Hamamelidaceae. Frontiers in Microbiology. Available at: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmicb.2021.648890/full [Accessed May 14, 2021] 【R3-08412】2021/5/14投稿

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3行まとめ

中国江西省で採集された、マンサク科樹木を宿主とする3種のさび菌を検討した。
そのうち、Sycopsis sinensisに生じた菌を新属新種Novopuccinia sycopsis-sinensisとして記載した。
残りの2種をPuccinia corylopsidisおよびAecidium hamamelidisと同定してNovopuccinia属に移し、後者のエピタイプ標本を指定した。
中国江西省三清山

(新種)

Novopuccinia sycopsis-sinensis Y. M. Liang & Y. Liu
語源…(属名)新しいPuccinia属/(種小名)Sycopsis sinensis
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(新組み合わせ)

Novopuccinia corylopsidis (Cummins) Y. Liu & Y. M. Liang
旧名:Puccinia corylopsidis Cummins
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【よく似た種との区別】
Puccinia sakamotoi
東アジアに分布する
同じマンサク科植物を宿主とする
同種寄生性である
冬胞子堆がクッション形
冬胞子の細胞数が2
冬胞子が有柄
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種と異なりトサミズキ属、Sycopsis属ではなくイスノキ属植物などを宿主とする
本種と異なりさび胞子世代が知られている
本種と異なり冬胞子の側壁がほとんどの場合片側のみ厚いのではなく両側が均等な厚さである
Puccinia sasicola
東アジアに分布する
同じトサミズキ属植物を宿主とする
冬胞子が厚壁
本種と異なり同種寄生性ではなく異種寄生性である
本種と異なり短世代型生活環を有する
茨城県

(新組み合わせ)

Novopuccinia hamamelidis (Dietel) Y. Liu & Y. M. Liang
旧名:Aecidium hamamelidis Dietel
※本種のエピタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Puccinia sasicola
日本に分布する
同じマンサク科植物を宿主とする
長世代型生活環を有する
異種寄生性である
冬胞子の細胞数が2
冬胞子が有柄
冬胞子が厚壁
本種と異なりマンサク属ではなくトサミズキ属植物などを宿主とする
本種と異なり冬胞子の壁がほとんどの場合片側で厚いのではなく頂部の壁が顕著に伸長する