2015年8月24日 (仮訳)Gymnopus inusitatusグループの分類およびハンガリー産の新変種G. inusitatus var. cystidiatus Antonín, V., Finy, P. & Tomšovský, M., 2012. Taxonomy of the Gymnopus inusitatus group and the new G. inusitatus var. cystidiatus from Hungary. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000119/00000001/art00032 [Accessed August 23, 2015]. 【R3-02130】2015/08/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ハンガリーから、発達した縁シスチジアの有無および生態的特徴により基本種と区別される新変種、G. inusitatus var. cystidiatusを記載した。 本変種は担子器が2胞子性で、担子胞子が大型であり、傘表皮の菌糸にKOHで緑褐色を帯びる結晶を伴うことなどで特徴づけられた。 また、G. bisporusおよびG. catalonicusをG. inusitatusのシノニムとした。 Hungary, Székesfehervár–Sóstó (新変種) Gymnopus inusitatus var. cystidiatus Antonín, Finy & Tomšovský 語源…シスチジアの 【よく似た種との区別】 Gymnopus inusitatus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なりハンガリーのみではなくスペインなどにも分布する 本変種と異なりヤナギ属の樹下の石灰質砂質の草地ではなく、ゴジアオイ属植物を伴う乾燥温暖で酸性の林地に発生する 本変種と異なりよく発達したシスチジアを有するという特徴を欠く Mycetinis scorodonius 肉眼的形態が類似している 本種と異なり子実体にニンニク臭を有する 本種と顕微鏡的形質が異なる (中欧、ハンガリー新産種) Gymnopus inusitatus (Vila & Llimona) Vila & Llimona 【よく似た種との区別】 Gymnopus inusitatus var. cystidiatus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なりスペインなどではなくハンガリーのみに分布が知られている 本変種と異なりゴジアオイ属植物を伴う乾燥温暖で酸性の林地ではなくヤナギ属の樹下の石灰質砂質の草地に発生する 本変種と異なりよく発達したシスチジアを有する Gymnopus dryophilus(モリノカレバタケ) 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり傘表皮のdryophila構造がよく発達する Gymnopus erythropus(カレバタケ) 柄基部に赤褐色の毛を伴う ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と子実体の色が異なる 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と縁シスチジアの形状が異なる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus earlei 肉眼的形態が類似している 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり襞が淡い帯橙黄色~黄褐色 本種より柄がしっかりとしている 本種と異なり担子器が2胞子性ではなくほとんどの場合4胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが不明瞭 Gymnopus bicolor 縁シスチジアの形態が類似している 傘表皮のdryophila構造の発達が乏しい 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり襞の間隔が密 本種より柄がしっかりとしている 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種より担子胞子のサイズが小さい