2016年8月18日 (仮訳)韓国産ホコリタケ属菌の2新種、Lycoperdon albiperidiumおよびL. subperlatum Kim, C-S. et al., 2016. Two new Lycoperdon species collected from Korea: L. albiperidium and L. subperlatum spp. nov. Phytotaxa. Available at: http://biotaxa.org/Phytotaxa/article/viewFile/phytotaxa.260.2.1/20485 [Accessed August 30, 2014]. 【R3-03210】2016/08/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国産ホコリタケ属菌の標本を対象に分子系統解析を実施し、異なる9種が含まれることを示した。 そのうち2種(Lycoperdon albiperidiumおよびL. subperlatum)を新種記載した。 また、L. ericaeumを韓国新産種として報告した。 韓国忠清南道錦山郡済原面進楽山 (新種) Lycoperdon albiperidium C.S. Kim 語源…白色の外皮の 【よく似た種との区別】 Lycoperdon ericaeum(ヒタチノスナジホコリタケ) 韓国に分布する 担子胞子が球形~類球形 担子胞子の装飾が微細~微かに疣状 弾糸が脆い 弾糸の幅が類似している 弾糸に孔を有する 偽弾糸が薄壁 ITS、RPB2、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、スウェーデンなどにおける分布が知られている 本種と異なり肥沃な腐植土上および森林ではなく乾燥した草地に発生する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より担子胞子の柄の最大長が長い 本種と異なり担子胞子が淡黄色ではなく淡黄色~黄色 本種より弾糸の幅が狭い 本種より偽弾糸の幅が狭い ITS、RPB2、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lycoperdon lividum(キホコリタケ) 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が球形~類球形 担子胞子表面が微細な疣状のことがある 弾糸が脆い 弾糸に孔を豊富に有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり洋梨形~洋独楽形ではなく類洋梨形~倒洋梨形 本種と異なり外皮表面が糠状でしばしば穀粉状の小鱗片状 本種と異なり無性基部が発達せず乏しい 本種と異なり担子胞子が淡黄色ではなく黄色~帯褐黄色 本種と異なり担子胞子の柄が微細または欠く 本種より弾糸の幅が広い 本種より弾糸が薄壁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 韓国京畿道抱川市光陵の森 (新種) Lycoperdon subperlatum C.S. Kim & S.-K. Han 語源…Lycoperdon perlatum類似の 【よく似た種との区別】 Lycoperdon perlatum(ホコリタケ) 韓国に分布する 肉眼的形態がほぼ同一 担子胞子が球形~類球形 担子胞子の柄の長さが類似している 弾糸の幅の範囲が重なる ITS、RPB2、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国、ヨーロッパ、中国などにおける分布が知られている 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が淡黄色ではなく淡黄色~褐色 本種と異なり担子胞子表面が平滑~非常に微細な装飾を有するのではなく微細な装飾を有する~微かに疣状 本種と異なり弾糸がやや柔軟~柔軟なのではなく柔軟 本種より弾糸が薄壁 本種と異なり弾糸に豊富にではなく時に孔を有する 本種より偽弾糸の幅が狭い 本種より偽弾糸が薄壁 ITS、RPB2、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (韓国新産種) Lycoperdon ericaeum Bonord. ヒタチノスナジホコリタケ 【よく似た種との区別】 Lycoperdon albiperidium 韓国に分布する 担子胞子が球形~類球形 担子胞子の装飾が微細~微かに疣状 弾糸が脆い 弾糸の幅が類似している 弾糸に孔を豊富に有する 偽弾糸が薄壁 ITS、RPB2、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、スウェーデンなどにおける分布が知られていない 本種と異なり乾燥した草地ではなく肥沃な腐植土上および森林に発生する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子の柄の最大長が短い 本種と異なり担子胞子が淡黄色~黄色ではなく淡黄色 本種より弾糸の幅が広い 本種より偽弾糸の幅が広い ITS、RPB2、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lycoperdon rupicola 担子胞子のサイズの範囲が重なる 弾糸に豊富な孔を有する 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく球形 本種と異なり担子胞子表面に微かに装飾を有する~微かに疣状なのではなく微かに疣状 本種と異なり担子胞子に柄を欠く 本種と異なり弾糸が脆いのではなくやや柔軟 Lycoperdon subumbrinum 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子表面に微かに装飾を有する~微かに疣状 弾糸が厚壁 弾糸に豊富な孔を有する 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく球形 本種と異なり担子胞子に柄を欠く 本種と異なり弾糸が脆いのではなく柔軟 本種より弾糸の幅が広い (その他掲載種) Lycoperdon perlatum Pers. ホコリタケ 【よく似た種との区別】 Lycoperdon subperlatum 韓国に分布する 肉眼的形態がほぼ同一 担子胞子が球形~類球形 担子胞子の柄の長さが類似している 弾糸の幅の範囲が重なる ITS、RPB2、EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国、ヨーロッパ、中国などにおける分布が知られていない 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が淡黄色~褐色ではなく淡黄色 本種と異なり担子胞子表面が微細な装飾を有する~微かに疣状なのではなく平滑~非常に微細な装飾を有する 本種と異なり弾糸が柔軟ではなくやや柔軟~柔軟 本種より弾糸が厚壁 本種と異なり弾糸に時にではなく豊富に孔を有する 本種より偽弾糸の幅が広い 本種より偽弾糸が厚壁 ITS、RPB2、EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される