2014年3月31日 (仮訳)カーボベルデ産の地衣生菌の新種、Plectocarpon dirinariae Ertz, D., Pieter. & van den Boom PPG., 2012. Plectocarpon dirinariae (Arthoniales), a new lichenicolous species from Cape Verde. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/abstract_S0024282912000345 [Accessed March 31, 2014]. 【R3-00558】2014/03/31投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カーボベルデでコフキヂリナリアの地衣体に発生した菌を、Plectocarpon dirinariaeとして新種記載した。 本種は子器が凸型で丸く、基部がくびれたゴールを形成せず、炭化しない不稔の子座組織を形成し、子嚢が主に4-6胞子性で、子嚢胞子に3隔壁を持つ点などで特徴づけられた。 本種は近縁種とは、宿主に生じるゴールの形状、子器や子座組織の肉眼的形質、子嚢や子嚢胞子などの顕微鏡的形質で区別された。 Cape Verde, Santo Antão, SW of Vila das Pombas, NE part of Figueiral de Pau´l valley, area of Lombo de Luzia, NE vertical wall (新種) Plectocarpon dirinariae Ertz & van den Boom 語源…ヂリナリア属の 【よく似た種との区別】 Plectocarpon scrobiculatae マカロネシアに分布する 本種と異なりカーボベルデでの分布が知られていない 本種と異なり宿主に生じるゴールの基部がくびれる 本種と異なり子器が帯赤褐色 本種と異なり子器表面が帯黒色の迷路状にならない 本種と異なり小腔室が放射状に配列する 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子の幅が僅かに広い Plectocarpon cristalliferum 本種と異なりコフキヂリナリアではなくハイイロカブトゴケを宿主とする 本種と異なり子器が帯赤褐色 本種と異なり子器に凝集した結晶が含まれる 本種より子嚢が短い 本種より子嚢胞子の幅が狭い Plectocarpon macaronesiae マカロネシアに分布する 本種と異なりカーボベルデでの分布が知られていない 本種と異なりコフキヂリナリアではなくカブトゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なり子嚢果が凸型ではなく平ら~僅かに凸型 本種と異なり不稔の子座組織の上部が暗い帯緑色~黒色 本種と異なり子実層表面が暗い帯緑色 本種と異なり子実層表面がKOHで緑色に呈色する 本種より子嚢が短い 本種と異なり子嚢が4-6(-8)胞子性ではなく6-8胞子性 Plectocarpon stereocaulicola 本種と異なりコフキヂリナリアではなくキゴケ属地衣を宿主とする 本種と異なり宿主に生じるゴールの基部がくびれる 本種と異なり不稔の子座組織の上部が炭化する 本種と異なり子実層のゲルがヨウ素で呈色する 本種と異なり子嚢が主に4-6(-8)胞子性ではなく8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい