2024年5月24日 (仮訳)マダガスカルおよびマスカリン諸島産のMarasmius属菌 Antonín, V. & Buyck, B. 2006. Marasmius (Basidiomycota, Marasmiaceae) in Madagascar and the Mascarenes. Fungal Diversity. Available at: https://www.fungaldiversity.org/fdp/sfdp/23-2.pdf [Accessed May 24, 2024] 【R3-11728】2024/5/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ マダガスカルとマスカリン諸島(レユニオン、モーリシャス)からMarasmius属19分類群を報告した。 そのうちM. andasibensisなど6新種と2新変種を記載した。 また、肉眼的形質の記載を欠いていたM. neosessiliformisをnom. prov.として掲載した。 Madagascar, Andasibe (新種) Marasmius andasibensis Antonín & Buyck 語源…アンダジブ産の 【よく似た種との区別】 Marasmius ubiquipallens 葉に生じる 柄が淡褐色 本種と異なりマダガスカルではなくパプアニューギニアなどに分布する 本種と異なりUapaca属植物ではなくタケなどに生じる 本種と異なり傘が黄褐色 本種と異なり襞が褐色 本種より傘表皮細胞の幅が広い Marasmius andasibensis var. obscurostipitatus 襞に顕著な襟帯を有する 柄基部に菌糸束を伴わない 縁シスチジアがRotalis型の箒状細胞である 傘表皮細胞がRotalis型の箒状細胞である 本種より傘が僅かに暗色 本種と異なり柄が淡褐色ではなく褐黒色 Madagascar, Andasibe (新変種) Marasmius andasibensis var. obscurostipitatus Antonín & Buyck 語源…暗色の柄の 【よく似た種との区別】 Marasmius andasibensis 襞に顕著な襟帯を有する 柄基部に菌糸束を伴わない 縁シスチジアがRotalis型の箒状細胞である 傘表皮細胞がRotalis型の箒状細胞である 本変種より傘が僅かに明色 本変種と異なり柄が褐黒色ではなく淡褐色 Madagascar, Ranomafana National Park (新種) Marasmius brunneoaurantiacus Antonín & Buyck 語源…褐橙色の 【よく似た種との区別】 Marasmius subruforotula 襞縁部が有色 顕微鏡的形質が類似している 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が帯褐橙色、淡褐色~褐色で縁部および条線が僅かに淡色なのではなく(赤)橙色を帯びる 本種より柄が短い 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい Marasmius gordipes 顕微鏡的形質が非常に類似している 本種と異なりマダガスカルではなくスリランカなどに分布する 本種と異なり傘が非常に小さい 本種と異なり傘が黄褐色~帯赤褐色で乳頭突起が黒色 本種より柄が短い 本種と異なり根状菌糸束が良好に発達する 本種と異なり縁シスチジアの突起が少なく短い 本種と異なり傘表皮細胞の突起が少なく短い Marasmius purpureobrunneolus 本種と異なり傘が帯赤褐色、暗褐色または帯紫褐色 本種より柄が短い 本種より担子胞子が長い Mauritius, Rivière du Rempart, Grand Baie, Bougain Villas (新変種) Marasmius curreyi var. bicystidiatus Antonín & Hausknecht 語源…2型のシスチジアの 【よく似た種との区別】 Marasmius curreyi(ヒメホウライタケ) 傘が小型 傘が赤褐色で時に中央部が桃色を帯びて淡色、縁部にかけて黄褐色 襞の間隔が疎 襞に顕著な襟帯を有する 柄が短い 柄基部に菌糸束を伴わない 縁シスチジアがSiccus型の箒状細胞である 傘表皮細胞がSiccus型の箒状細胞である 本変種より柄のサイズが大きい 本変種より担子胞子が短い 本変種と異なり縁シスチジアが2型ではなく単型 Marasmius curreyi var. culmisedus 本変種より傘中央部がしばしば暗色の黄褐色~帯黒色 本変種より担子胞子の幅が僅かに狭い 本変種と異なり縁シスチジアが2型ではなく単型 Marasmius curreyi var. distantifolius 本変種より襞の間隔が疎 本変種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本変種と異なり縁シスチジアが2型ではなく単型 Madagascar, Andasibe (新種) Marasmius nigrogriseus Antonín & Buyck 語源…黒灰色の 【よく似た種との区別】 Marasmius nigrobrunneus 襞に顕著な襟帯を有する 柄基部に菌糸束を伴わない 縁シスチジアがSiccus型の箒状細胞である 傘表皮細胞がSiccus型の箒状細胞である 本種と異なり傘中央部と溝線が黒色で縁部が灰色なのではなく一様に灰色または煤色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より縁シスチジアのサイズが僅かに小さい France, La Réunion, Forêt de Belouve (新種) Marasmius cecropiformis Antonín & Hausknecht 語源…Marasmius cecropiaeの形をした 【よく似た種との区別】 Marasmius cecropiae 本種と異なり傘が橙褐色、黄褐色~桃肉色ではなく黄褐色で乾燥時黄橙色または橙黄褐色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種よりシスチジアのサイズが小さい Madagascar, Sainte Lucie, near Fort Dauphin (新種) Marasmius eyssartieri Antonín & Buyck 語源…(明記されていないが)G. Eyssartier氏に献名 【よく似た種との区別】 Marasmius grandisetulosus アフリカに分布する 傘表面に条線をあらわす 柄が常に中心生 側シスチジアを有する 柄シスチジアを欠く 傘表皮がSiccus型の箒状細胞からなる 本種より傘のサイズが顕著に大きい 本種と異なり傘が帯赤褐色~褐色ではなく中央部が暗褐色、縁部にかけて幼時淡褐色 本種より柄の最大長が長い 本種と異なり柄が帯赤褐色ではなく橙色~琥珀褐色 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい 本種より側シスチジアのサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアが棍棒形、(類)紡錘状で時に嘴状なのではなく(類)紡錘状でしばしば嘴状 本種より傘表皮細胞の突起数が最大35(40)ではなく8-20 本種より傘表皮細胞の突起のサイズが小さい Madagascar, Andasibe (新種) Marasmius pseudocyphella Antonín & Buyck 語源…偽のMarasmius cyphella 【よく似た種との区別】 …Marasmius patellula 形態的に類似している 本種と異なり襞を欠く 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり担子胞子が豆形 本種と異なり子実層シスチジアを有するのではなく欠く Marasmius cyphella 本種と異なり襞を欠くか皺状の襞のみを有する 本種より担子胞子のサイズが小さい Marasmius spaniophyllus 本種より傘の最大サイズが大きい 本種と異なり傘が暗褐色 Marasmius dicandinus 傘が小型 傘が白色 本種と異なりマダガスカルではなくインドネシアなどに分布する 本種と異なり傘中央部に暗色の斑点をあらわす 本種より襞の数が大きい 本種より柄のサイズが顕著に大きい 本種と異なり縁シスチジアを有するのではなく欠く Marasmius unilamellatus 柄基部に菌糸束を伴わない 実質菌糸が非デキストリノイド 傘表皮がRotalis型の箒状細胞からなる 本種と異なり襞の数が4-6(7)ではなく(0)1(3) 本種より担子胞子が長い 本種よりバシディオールの最大長が長い 本種と異なり担子胞子が(広)楕円形ではなく(類)紡錘形~楕円形 本種より傘表皮細胞の長径が小さい (その他掲載種) Marasmius curreyi Berkeley & Broome ヒメホウライタケ 【よく似た種との区別】 Marasmius curreyi var. bicystidiatus 傘が小型 傘が赤褐色で時に中央部が桃色を帯びて淡色、縁部にかけて黄褐色 襞に顕著な襟帯を有する 襞の間隔が疎 柄が短い 柄基部に菌糸束を伴わない 縁シスチジアがSiccus型の箒状細胞である 傘表皮細胞がSiccus型の箒状細胞である 本種より柄のサイズが小さい 本種より担子胞子が長い 本種と異なり縁シスチジアが単型ではなく2型 (その他掲載種) Marasmius nigrobrunneus (Patouillard) Saccardo 【よく似た種との区別】 Marasmius nigrogriseus 襞に顕著な襟帯を有する 柄基部に菌糸束を伴わない 縁シスチジアがSiccus型の箒状細胞である 傘表皮細胞がSiccus型の箒状細胞である 本種と異なり傘が一様に灰色または煤色なのではなく中央部と溝線が黒色で縁部が灰色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より縁シスチジアのサイズが僅かに大きい (その他掲載種) Marasmius subruforotula Singer (その他掲載種) Marasmius corrugatiformis Singer (その他掲載種) Marasmius confertus var. parvisporus Antonín (その他掲載種) Marasmius grandisetulosus Singer 【よく似た種との区別】 Marasmius eyssartieri アフリカに分布する 傘表面に条線をあらわす 柄が常に中心生 側シスチジアを有する 柄シスチジアを欠く 傘表皮がSiccus型の箒状細胞からなる 本種より傘のサイズが顕著に小さい 本種と異なり傘が中央部が暗褐色、縁部にかけて幼時淡褐色ではなく帯赤褐色~褐色 本種より柄の最大長が短い 本種と異なり柄が橙色~琥珀褐色ではなく帯赤褐色 本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい 本種より側シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり側シスチジアが(類)紡錘状でしばしば嘴状なのではなく棍棒形、(類)紡錘状で時に嘴状 本種より傘表皮細胞の突起数が8-20ではなく最大35(40) 本種より傘表皮細胞の突起のサイズが大きい (その他掲載種) Marasmius haematocephalus (Montagne) Fries (その他掲載種) Marasmius rammelooi Antonín (その他掲載種) Marasmius sulcatipes Murrill 【よく似た種との区別】 …Marasmius amabilis 担子胞子のサイズが非常に大型 本種と異なり傘が白色~クリーム黄褐色 本種と異なり側シスチジアが発達するという特徴を欠く …Marasmius musisporus 本種と異なり傘中央部および溝線が帯灰淡紫色 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり側シスチジアが発達するという特徴を欠く …Marasmius purpureostriatus 本種と異なり傘中央部および溝線が紫色 本種と異なり側シスチジアが発達するという特徴を欠く (その他掲載種) Marasmius unilamellatus Desjardin & E. Horak 【よく似た種との区別】 Marasmius pseudocyphella 柄基部に菌糸束を伴わない 実質菌糸が非デキストリノイド 傘表皮がRotalis型の箒状細胞からなる 本種と異なり襞の数が(0)1(3)ではなく4-6(7) 本種より担子胞子が短い 本種よりバシディオールの最大長が短い 本種と異なり担子胞子が(類)紡錘形~楕円形ではなく(広)楕円形 本種より傘表皮細胞の長径が大きい ※この他にMarasmius neosessiliformis nom. prov.を記載した。