(仮訳)R. K. Greville氏が「オレンジ・スクレロティウム」と名づけた菌はイグチ目に属することが示された
Watling, R., Ortiz-Rivero, J. & Martin, MP. 2024. R. K. Greville’s fungus named “Orange Sclerotium” is shown to be a member of the Boletales (Fungi: Basidiomycotina). Edinburgh Journal of Botany. Available at: https://journals.rbge.org.uk/ejb/article/view/1894 [Accessed April 26, 2024] 【R3-11645】2024/4/26投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

スコットランドの植物学者R. K. Greville氏が1824年に描いた「オレンジ・スクレロティウム」を再検討した。
分子系統解析の結果から本種がイグチ目に属し、コケと共生する新種であることを示し、Penttilamyces ginnsiiとして記載した。
Penttilamyces属で針葉樹や地衣類ではなくコケを宿主とする種は初報告となった。
Scotland, Dawyck Botanic Garden

(新種)

Penttilamyces ginnsii Watling & M.P.Martin
語源…James Herbert Ginns氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Penttilamyces lichenicola
菌核の色が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコケではなく地衣類に生じる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される