(仮訳)パキスタン、ディアミール・ギルギット・バルティスタン産チャシブゴケ科地衣の追加
Razzaq, F. et al. 2023. Some Additions to the Lecanoraceae from Diamir Gilgit Baltistan, Pakistan. Biology Bulletin. Available at: https://link.springer.com/article/10.1134/S106235902360280X [Accessed April 15, 2024] 【R3-11611】2024/4/15投稿

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3行まとめ

パキスタンのディアミール・ギルギット・バルティスタンにおいて地衣類の多様性を調査し、3種を検討した。
形態形質および分子系統解析を基にOmphalodina chrysoleucaRhizoplaca melanophthalma、およびR. parilisを同定した。
そのうち前2種はギルギット・バルティスタン新産種、後1種はパキスタン新産種となった。

(ギルギット・バルティスタン新産種)

Omphalodina chrysoleuca (Smith) S.Y. Kondratyuk, L. Lőkös & Farkas
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【よく似た種との区別】
Rhizoplaca melanophthalma(ナナバケチャシブゴケ)
パキスタンに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣体上面が常に類白色~帯黄色という特徴を欠く
本種と異なり子器盤が帯黄色~帯赤色でない
本種と異なり子器盤に粉霜を有するのではなく欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(ギルギット・バルティスタン新産種)

Rhizoplaca melanophthalma (De Candolle) Leuckert
ナナバケチャシブゴケ
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【よく似た種との区別】
Omphalodina chrysoleuca
パキスタンに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり地衣体上面が常に類白色~帯黄色
本種と異なり子器盤が帯黄色~帯赤色
本種と異なり子器盤に粉霜を欠くのではなく有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizoplaca parilis
パキスタンに分布する
形態的に類似している(識別不能)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と地衣成分の有無と量が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(パキスタン新産種)

Rhizoplaca parilis S. Leavitt, F. Fernández-Mendoza, Lumbsch, Sohrabi & L. St. Clair
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【よく似た種との区別】
Rhizoplaca melanophthalma(ナナバケチャシブゴケ)
パキスタンに分布する
形態的に類似している(識別不能)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と地衣成分の有無と量が異なる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される