(仮訳)エストニア産の新種、Suillosporium caricis
Kotiranta, H. & Saarenoksa, R. 2006. Suillosporium caricis (Basidiomycota, Aphyllophorales), a new species from Estonia. Annales Botanici Fennici. Available at: https://www.sekj.org/PDF/anbf43/anbf43-298.pdf [Accessed October 17, 2023] 【R3-11070】2023/10/17投稿

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3行まとめ

エストニアで採集された菌を検討し、Suillosporium caricisとして新種記載した。
本種は生きた、あるいは枯死しかけているスゲ属植物の基部においてEpithele typhaeと混ざって生じていた。
本種は子実体が比較的薄く平滑で、担子胞子が狭紡錘形、1菌糸型であることなどで特徴づけられた。
Estonia, Tartumaa, Järvselja

(新種)

Suillosporium caricis Kotir. & Saaren.
語源…スゲ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Suillosporium amygdalisporum
本種と異なりスゲ属植物ではなく材などに生じる
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子が扁桃形
本種と異なり担子胞子の嘴状突起が不明瞭という特徴を欠く
本種と異なりシスチジアにしばしば大きなクランプを有するという特徴を欠く
Suillosporium cystidiatum
本種と異なりスゲ属植物ではなく材などに生じる
本種より担子器のサイズがずっと小さい
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子の嘴状突起が不明瞭という特徴を欠く
本種と異なりシスチジアにしばしば大きなクランプを有するという特徴を欠く
Epithele typhae(カミコウヤクタケ)
同所的に分布する(エストニア)
同時に発生することがある
同じスゲ属植物に生じる
肉眼的形態が非常に類似している
Athelopsis bananispora
菌糸ペグを有する
本種より担子器のサイズが小さい
Jaapia argillacea
担子器の形態がやや類似している
本種と異なり担子胞子がシアノフィリックである
本種とシスチジアの形態がかなり異なる