2022年3月29日 (仮訳)キク科のヤナギタンポポ属およびPilosella属植物に生じたうどんこ病菌の隠蔽種の新種、Golovinomyces hieraciorum Guan, G-X. et al., 2022. A cryptic powdery mildew (Golovinomyces hieraciorum sp. nov.) on Hieracium and Pilosella (Compositae). Phytopathologia Mediterranea. Available at: https://oajournals.fupress.net/index.php/pm/article/view/12992 [Accessed March 29, 2022] 【R3-09369】2022/3/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Golovinomyces cichoracearum複合種の分子系統解析を行い、ヤナギタンポポ属およびPilosella属植物を宿主とする種をG. hieraciorumとして新種記載した。 本種は従来形態的に類似するG. cichoracearumと同定されていたが、系統的には遠縁であった。 また、Lapsana communis上のG. cichoracearumと同定された菌の全てが誤同定であったことを示したほか、ヤナギタンポポ属植物をNeoerysiphe nevoiの新宿主として報告した。 中国黒竜江省黒河市孫呉県遜別拉河南岸 (新種) Golovinomyces hieraciorum G.-X. Guan & S.-Y. Liu 語源…ヤナギタンポポ属の ※記載時、誤って識別子としてMycoBankのIDではなくMBT番号が掲載されたため、本記載は無効となった。のちに別の論文で有効に記載された。 【よく似た種との区別】 Golovinomyces cichoracearum 同じキク科植物を宿主とする 形態的に類似している(この種に同定されていた) 本種と異なりヤナギタンポポ属およびPilosella属ではなくフタナミソウ属およびバラモンジン属植物を宿主とする Neoerysiphe nevoi ドイツに分布する 同じヤナギタンポポ属植物を宿主とする 形態的に類似している(容易に混同され、形態に基づく識別は困難) 本種と異なりヤブタビラコ属植物が宿主として知られている 本種と異なり子嚢が冬を越えるまで未熟のままである 本種と異なり子嚢が2胞子性ではなく2-8胞子性 本種と異なり付着器が乳頭状ではなく浅裂する (その他掲載種) Neoerysiphe nevoi V.P. Heluta & S. Takamatsu 【よく似た種との区別】 Golovinomyces hieraciorum ドイツに分布する 同じヤナギタンポポ属植物を宿主とする 形態的に類似している(容易に混同され、形態に基づく識別は困難) 本種と異なりヤブタビラコ属植物が宿主として知られていない 本種と異なり子嚢が冬を越えるまで未熟のままであるという特徴を欠く 本種と異なり子嚢が2-8胞子性ではなく2胞子性 本種と異なり付着器が浅裂するのではなく乳頭状