(仮訳)日本産のCortinariusBolares節の1新種
Miyauchi, S. 2001. A new species of Cortinarius section Bolares from Japan. Mycoscience. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/BF02464345 [Accessed June 2, 2024] 【R3-11757】2024/6/2投稿

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3行まとめ

新潟県のコナラ・ミズナラ林などに発生した菌を検討し、Cortinarius reticulisporusとして新種記載した。
本種は傘が初め淡黄色でのちに帯灰橙色~黄金色になり、触れると鮮やかに黄変し、襞が幼時淡い帯黄色、のちに淡褐色になり、柄が傘より淡色であることなどで特徴づけられた。
本種の担子胞子は小型の広楕円形であり、SEM観察で連結して疣状をなす微細な線状であった。
新潟県長岡市悠久山

(新種)

Cortinarius reticulisporus Miyauchi
ヤマブキフウセンタケ
語源…網目状の胞子の(担子胞子の装飾から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cortinarius rubicundulus
傘の色が類似している
肉が傷つくと鮮やかに黄変する
本種と異なり日本ではなくスイスなどに分布する
本種より傘が傷つくと速やかに変色する
本種より傘表面が繊維状~小鱗片状である
本種より肉が傷つくと速やかに変色する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく狭楕円形
本種より担子胞子の長さ/幅比が大きい
本種と異なり担子胞子表面がSEM下で連結して疣状をなす微細な線状という特徴を欠く
Cortinarius pseudobolaris
本種と異なり広葉樹林ではなく針葉樹林に生息する
本種より担子胞子のサイズがやや大きい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく類楕円形~便腹形
Cortinarius semirubicundulus
本種と異なり日本ではなく南米などに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい