🗓️ 最終更新日: 2025-06-03
- クスノキ科植物の葉面に生息するすす病菌の一種です🍃
- 菌糸は表在性で褐色〜赤褐色、直線状または微かに湾曲し、網目状構造を形成します
- 特徴的な裂片状または星状の、2細胞性の付着器を持ちます⭐
- 子嚢殻は疣状または結節状の突起で覆われます
- 子嚢胞子は楕円形〜長楕円形で1隔壁、隔壁部で狭窄します🔍
- フィアライドを欠くことなどでメリオラ科と区別されます(重要な識別点!)
- 基準種のアルマテラ・リツェアエは徳島県でホロタイプ標本が採集され、シロダモとその近縁種に特異的なすす病菌です🗾
- 熱帯・亜熱帯地域に分布し、現在17種が知られています🌏
アルマテラ属はいわゆるすす病菌の一グループで、主にクスノキ科植物の葉上に寄生します。2003年にメリオラ科から独立してアルマテラ科の単型属となりました。褐色の表在性菌糸と特徴的な星状の付着器、疣状の子嚢殻、1隔壁を持つ子嚢胞子が識別ポイントです。基準種のアルマテラ・リツェアエ(Armatella litseae)は1897年に徳島県でシロダモから発見されました。
アルマテラ属(Armatella)は子嚢菌門・チャワンタケ亜門・フンタマカビ綱・メリオラ目・アルマテラ科に属します。1915年にTheissen & Sydowによって最初に記載され、当初はドチデア目に分類されていました。
その後1946年にHansfordによってメリオラ科に移されましたが、2003年にHosagoudarがフィアライドを欠くという重要な形態的特徴に基づいて本属に対して独立の新科を設立しました。
本属の基準種で、シロダモに特異的に寄生します。菌糸は褐色〜赤褐色で直線状または微かに湾曲し、15-17μmの2細胞性付着器は不規則な裂片状または星状を呈します。子嚢殻は210-235×174-192μmで疣状・結節状の突起で覆われ、子嚢胞子は33-35×10-11μmで成熟時に1隔壁を持ちます。
アルマテラ属の全ての種は植物の葉上に寄生する特異的な菌類です。主にクスノキ科植物を宿主とし、特にアルマテラ・リツェアエはシロダモへの高い宿主特異性を示します。付着器によって宿主植物の表皮細胞に侵入し、栄養を吸収すると考えられています。
地理的には主に熱帯・亜熱帯地域に分布し、亜温帯〜温帯地域にも分布域を拡大しています。日本では主に西日本の暖温帯でクスノキ科植物が生育する地域で観察されますが、関東地方の里山でも見つかることがあります。植物病原菌として知られていますが、宿主植物に深刻な被害を与えることは稀なようです。
同定の実践的アプローチ:シロダモの葉に生えたすす病菌を見つけたら、まず本種と同定してよいと思います。顕微鏡をお持ちでしたら、以下の点でメリオラ科との違いを確認してください。まず、フィアライドを欠くことを確認。次に、子嚢胞子が3-4隔壁ではなく1隔壁であること。さらに菌糸の隔壁付近に形成される星状の付着器も、アルマテラ属特有の形状なのでしっかりチェックしておきましょう。
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