2024年5月29日 (仮訳)宿主選好性を有するAuriscalpium vulgare複合種の2新種 Wang, PM. & Yang, ZL. 2019. Two new taxa of the Auriscalpium vulgare species complex with substrate preferences. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-019-01477-3 [Accessed May 29, 2024] 【R3-11744】2024/5/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ マツ属の球果に発生するAuriscalpium vulgareを検討し、本種が3つの異なる系統からなる複合種であることを示した。 新規の中国産の2系統をA. microsporumおよびA. orientaleとして新種記載した。 前者は主にPinus armandii、後者はP. yunnanensis、P. kesiya var. langbianensis、P. tabuliformis、およびP. densataの球果に発生していた。 中国雲南省麗江市 麗江市~麗江観測基地の道 (新種) Auriscalpium microsporum P. M. Wang & Zhu L. Yang 語源…小さな胞子の(担子胞子のサイズから) 【よく似た種との区別】 Auriscalpium orientale 同じAuriscalpium vulgare複合種に含まれる 中国に分布する 同じマツ属植物に生じる 球果に生息する 担子胞子の疣が顕著なアミロイドである ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、韓国から知られていない 本種と異なり主にPinus armandiiではなくP. yunnanensis、P. kesiya var. langbianensis、P. tabuliformis、およびP. densataに生じる 本種より子実体のサイズが小さい 本種より柄が長い 本種より柄の幅が狭い 本種と異なり柄が中空ではなく中実 本種より担子胞子のサイズが比較的大きい 本種と異なり担子胞子の疣が小さくて丸いのではなく桿状~翼状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Auriscalpium vulgare(マツカサタケ) 中国に分布する 同じマツ属植物に生じる 球果に生息する 担子胞子の疣が顕著なアミロイドである ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスウェーデン、米国における分布が知られている 本種と異なり主にPinus armandiiではなくP. sylvestrisとその亜種などに生じる 本種より子実体のサイズが小さい 本種より柄が長い 本種より柄の幅が狭い 本種より担子胞子のサイズがやや大きい 本種と異なり担子胞子の疣が小さくて丸いのではなく円形~桿状または盤状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省保山市竜陵県竜江郷勐柳村 (新種) Auriscalpium orientale P. M. Wang & Zhu L. Yang 語源…東洋の 【よく似た種との区別】 Auriscalpium microsporum 同じAuriscalpium vulgare複合種に含まれる 中国に分布する 同じマツ属植物に生じる 球果に生息する 担子胞子の疣が顕著なアミロイドである ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本、韓国から知られている 本種と異なりPinus yunnanensis、P. kesiya var. langbianensis、P. tabuliformis、およびP. densataではなく主にP. armandiiに生じる 本種より子実体のサイズが大きい 本種より柄が短い 本種より柄の幅が広い 本種と異なり柄が中実ではなく中空 本種より担子胞子のサイズが比較的小さい 本種と異なり担子胞子の疣が桿状~翼状ではなく小さくて丸い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Auriscalpium vulgare(マツカサタケ) 中国に分布する 同じマツ属植物に生じる 球果に生息する 形態的に類似している(差異が微妙であり混同されてきたことが示唆される) 担子胞子のサイズが非常に類似している 担子胞子の装飾が非常に類似している 担子胞子の疣が顕著なアミロイドである ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスウェーデン、米国における分布が知られている 本種と異なりPinus yunnanensis、P. kesiya var. langbianensis、P. tabuliformis、およびP. densataではなくP. sylvestrisとその亜種などに生じる 本種と異なり担子胞子の疣が桿状~翼状ではなく僅かに短い円形~桿状または盤状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される