2021年6月14日 (仮訳)ブラジル南部、サンタカタリーナ島の都市マングローブに産した絶滅危惧種のTrichaptum属1新種 Kossmann, T. et al., 2021. A new and threatened species of Trichaptum (Basidiomycota, Hymenochaetales) from urban mangroves of Santa Catarina Island, Southern Brazil. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.482.2.8 [Accessed June 14, 2021] 【R3-08505】2021/6/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、サンタカタリーナ州のマングローブ林およびその周辺で採集された菌を検討し、Trichaptum fissileとして新種記載した。 本種は子実体が大型背着生で、担子胞子が大型であり、シスチジアに2型を有することなどで特徴づけられた。 本種は気候変動と森林破壊の危機に晒されており、IUCN基準に照らして危急種A3cと評価された。 Brazil, Santa Catarina, Florianópolis, Santa Catarina Island (新種) Trichaptum fissile Kossmann & Drechsler-Santos 語源…亀裂の(子実層托の表面性状から) 【よく似た種との区別】 Trichaptum griseofuscum ブラジルに分布する 子実体が背着生 骨格菌糸シスチジアの型が同一である ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国における分布が知られている 本種より子実体が暗い帯褐色である 本種と異なり孔口面が黄褐色~帯桃褐色ではなく淡褐色~粘土褐色 本種と異なり子実層托が主に扁平な歯牙状である 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より骨格菌糸が暗色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trichaptum sector 同所的に分布する(ブラジル) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコスタリカ、米国における分布が知られている 本種と異なり子実体が薄い 本種と異なり子実体がほとんどの場合背着生ではなくほとんどの場合貝殻形で、平らに広がることは稀である 本種と異なり孔口面が黄褐色~帯桃褐色ではなく灰色、暗褐色~ほぼ黒色 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trichaptum subchartaceum 担子胞子のサイズが類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなく米国などに分布する 本種と異なり子実体が厚い 本種と異なり子実体が背着生ではなく傘状 本種より孔口のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Trichaptum bulbocystidiatum 子実体が背着生 シスチジアに2型を有する 骨格菌糸シスチジアの型が同一である 本種と異なりブラジルではなくコスタリカに分布する 本種と異なり孔口面が黄褐色~帯桃褐色ではなく灰色 本種より孔口のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが小さい