2019年1月15日 (仮訳)Micarea denigrataグループに属する西欧産のタマイボゴケ属地衣1新種 Van Den Boom, PPG. et al., 2018. A new Micarea species from western Europe, belonging in the Micarea denigrata group. Herzogia. Available at: https://orbi.uliege.be/bitstream/2268/230492/1/van%20den%20Boom.pdf [Accessed January 15, 2019] 【R3-05859】2019/1/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 収蔵標本の再検討により見出された未記載種をMicarea sambuciとして新種記載した。 本種はしばしばM. nitschkeanaに同定されていたが、”mesoconidia”を形成する点などが異なっていた。 本種はオランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、スコットランドなどにおいて普通種であったが、近年の採集例はなく、現在は絶滅した可能性も考えられた。 ※本論文にはエラッタがある(MycoBank IDの訂正) The Netherlands, Noord-Brabant, E of Best, Nieuwe Heide, W of Joe Man theatre (新種) Micarea sambuci van den Boom, M.Brand, Coppins & Sérus 語源…ニワトコ属の 【よく似た種との区別】 Micarea nitschkeana 同じMicarea denigrataグループに含まれる 樹皮生地衣である 形態的に類似している(容易に誤同定されうる、この種にしばしば同定されていた) 子嚢胞子の形態が類似している 本種と異なり酸性化され枯死した樹皮ではなく酸性の樹皮に生じる 本種より子器盤のサイズが大きい 本種と異なり子器盤が類白色、淡灰色~褐色ではなく暗灰色、暗褐色~帯黒色 本種と異なり子器縁部が永存性ではなく幼時不明瞭 本種と異なり子実上層が密に錯綜した側糸からなるのではなく緩い側糸からなる 本種より子嚢胞子がやや長い 本種と異なり”mesoconidia”を形成しない 本種と異なり”macroconidia”を形成する 本種と異なり”microconidia”を形成する 本種と異なり側糸先端が波状になることがない Micarea globulosella(タマイボゴケ) 子器が淡灰色のことがある 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が僅かに棍棒形ではなく紡錘状針状 本種と異なり”microconidia”を形成する Micarea cilaoensis 本種と異なりオランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ、イギリスではなくレユニオンなどに分布する 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく0-1 本種と異なり”macroconidia”を形成する