2015年3月30日 (仮訳)ドミニカ共和国産のNeopaxillus属新種およびハラタケ目におけるNeopaxillus属の地位 Vizzini, A., Angelini, C. & Ercole, E., 2012. A new Neopaxillus species (Agaricomycetes) from the Dominican Republic and the status of Neopaxillus within the Agaricales. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/104/1/138.short [Accessed March 29, 2015]. 【R3-01689】2015/03/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ドミニカ共和国で採集されたNeopaxillus属菌を検討し、N. dominicanusとして新種記載した。 本種は傘が成熟しても稀にしか窪まず、襞が帯桃紫色で垂生し疎、担子胞子に顕著な装飾を有し、縁シスチジアが鎖状であることなどで特徴づけられた。 分子系統解析の結果、かつてイグチ目に含められていた本属がハラタケ目に所属し、チャヒラタケ属の姉妹群であることが示された。 Dominican Republic, Puerto Plata, Sosua, El Castillo (新種) Neopaxillus dominicanus Angelini & Vizzini 語源…ドミニカの 【よく似た種との区別】 Neopaxillus echinospermus 形態的に類似している nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドミニカ共和国およびメキシコではなくブラジル、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチンに分布する 本種と異なり傘が成熟しても稀にしか窪まないのではなく明瞭に窪む 本種と異なり襞が幼時白色、のちに帯桃紫色ではなく、黄褐色で淡紫色を帯びることがない 本種より担子胞子の装飾が低い 本種と異なり担子胞子の小刺状装飾が円錐形~円筒形ではなく截断状 本種と異なり縁シスチジアが不明瞭で欠くとされることもある 本種と異なり縁シスチジアが鎖状でない nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度ITS93.3%、nrLSU98.5%) Neopaxillus plumbeus nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドミニカ共和国およびメキシコではなくプエルトリコに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘がレモン色~黄褐色ではなく灰色~紫青色 本種と異なり襞が灰色を帯びる 本種と異なり柄が灰色を帯びる 本種と異なり肉が灰色を帯びる 本種と異なり縁シスチジアに隔壁を欠く nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neopaxillus reticulatus 本種と異なりドミニカ共和国およびメキシコではなくスリランカに分布する 本種と異なり地上生ではなく材上生 本種と異なり傘が成熟しても稀にしか窪まないのではなく漏斗形 本種と異なり襞縁部が不稔ではなく稔性を有する 本種と異なり柄が中心生~僅かに偏心生ではなく偏心生 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が淡色 本種より担子胞子の小刺状装飾が短い