2017年7月11日 (仮訳)韓国産の岩上生Lecidella属地衣の新種および新産種 Zhang, L-L. et al., 2012. A new species and new records of saxicolous species of the genus Lecidella (Lecanoraceae) from South Korea. The Bryologist. Available at: https://www.bioone.org/doi/full/10.1639/0007-2745-115.2.329 [Accessed July 10, 2017]. 【R3-04195】2017/07/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国の慶尚南道および全羅南道で採集された岩上生地衣の一種を検討し、Lecidella oceanicaとして新種記載した。 本種は子器が小型で半埋生するか無柄である点、子実下層が無色である点、その他地衣成分などで特徴づけられた。 また、韓国新産種としてL. asemaを報告し、L. enteroleucellaの新規採集地を報告した。 韓国慶尚南道南海郡 (新種) Lecidella oceanica Lu L. Zhang & Xin Y. Wang 語源…海の 【よく似た種との区別】 Lecidella enteroleucella 韓国に分布する 生息環境が類似している 岩上生地衣である 子器が小型 本種と異なり子器が扁平ではなくしばしば凸形 本種と異なり子器に顕著な縁部を有するのではなく縁部が”obliterated”である 本種と地衣成分が異なる Lecidella meiococca 地衣成分が類似している 本種より地衣体が厚い 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子実下層が無色ではなく褐色 Lecidella granulosula 地衣成分が類似している 本種と異なり地衣体が強い小疣状 本種より子器のサイズが大きい (韓国新産種) Lecidella asema (Nyl.) Knoph & Hertel 【よく似た種との区別】 Lecidella carpathica 本種と異なり地衣成分としてチオファン酸を含まない 本種と異なり地衣成分としてディプロイシンを含む (その他掲載種) Lecidella enteroleucella (Nyl.) Hertel 【よく似た種との区別】 Lecidella sendaiensis 地衣体の形態が類似している 子器のサイズが類似している 本種と異なり岩上ではなく樹皮上に生じる 本種と異なり地衣成分としてチオファン酸などの異なるキサントン類を含む Lecidella viridans 本種と異なり地衣体が小粒状~波打つ疣状 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含む Lecidella oceanica 韓国に分布する 生息環境が類似している 岩上生地衣である 子器が小型 本種と異なり子器がしばしば凸形ではなく扁平 本種と異なり子器の縁部が”obliterated”でではなく顕著な縁部を有する 本種と地衣成分が異なる