2014年3月14日 (仮訳)メキシコの山地雲霧林における2か所のメキシコブナの残存個体群に由来するチチタケ属Gerardii亜属の新種 Montoya, L. et al., 2012. A new species of Lactarius (subgenus Gerardii) from two relict Fagus grandifolia var. mexicana populations in Mexican montane cloud forests. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/104/1/175.short [Accessed March 14, 2014]. 【R3-00502】2014/03/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ・ベラクルス州のメキシコブナの林で採集された菌を、Lactarius fuscomarginatusとして新種記載した。 本種は傘と柄が暗色で、襞が類白色であり、帯黒褐色~帯黒色に縁取られ、間隔が疎である点で特徴づけられた。 ITS+LSUに基づく分子系統解析で、本種はGerardii亜属のクレードに含まれ、他の種と明瞭に区別された。 Mexico, Veracruz, Mesa de la Yerba (新種) Lactarius fuscomarginatus Montoya, Bandala and Haug 語源…暗色の縁の(襞の縁取りから) 【よく似た種との区別】 Lactarius gerardii(クロチチダマシ) 本種より傘が明色 本種より柄が明色 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく広楕円形 本種と異なり襞の縁全体が縁レプトシスチジアに覆われるのではなく、担子器が含まれる Lactarius gerardii var. fagicola 本種と異なり傘が赤色~褐色系の色を帯びる 本種と異なり柄が赤色~褐色系の色を帯びる 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく広楕円形 本種と異なり襞の縁の構成要素(縁レプトシスチジア)が褐色ではなく無色 本種と異なり襞の縁の構成要素(縁レプトシスチジア)に隔壁を持たない 本種と異なり襞の縁の構成要素(縁レプトシスチジア)が突出しない Lactarius gerardii var. subrubescens 本種と異なり傘が赤色~褐色系の色を帯びる 本種と異なり柄が赤色~褐色系の色を帯びる 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく広楕円形 本種と異なり襞の縁の構成要素(縁レプトシスチジア)が褐色ではなく無色 本種と異なり襞の縁の構成要素(縁レプトシスチジア)に隔壁を持たない 本種と異なり襞の縁の構成要素(縁レプトシスチジア)が突出しない Lactarius bicolor 本種と異なりメキシコではなくシンガポールに分布する 本種より担子胞子が短い 本種より縁レプトシスチジアが短い 本種より縁レプトシスチジアの幅が広い 本種より傘表皮の要素のサイズが小さいように見える ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される