2023年9月3日 (仮訳)ダニとダイズさび病菌の胞子堆から分離されたLeptobacillim属の新種、L. symbioticum Okane, I. et al. 2019. A new species of Leptobacillim, L. symbioticum, isolated from mites and sori of soybean rust. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/61/4/61_MYC61165/_article/-char/en [Accessed September 3, 2023] 【R3-10937】2023/9/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 日本においてダイズのさび病菌から分離された菌を検討し、Leptobacillim symbioticumとして新種記載した。 また、ケダニ亜目から分離された菌も本種と同定された。 また、Simplicillium chinenseおよびS. coffeanumをLeptobacillium属に移した。 茨城県つくば市 (新種) Leptobacillium symbioticum Okane, Nonaka, Kurihara, J.P. Abe & Yamaoka 語源…共生の 【よく似た種との区別】 Leptobacillium chinense 東アジアに分布する 分生子が鎖生する 厚壁胞子を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本ではなく中国などに分布する 本種と異なりダイズのさび病菌およびダニではなく沈んだ材などから分離される 本種よりフィアライドが長い 本種よりフィアライドの幅が狭い 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子が紡錘形~円筒形ではなく卵形、楕円形、または円筒形 本種と異なり八面体の結晶が知られていない 本種よりコロニーの生長が遅い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leptobacillium coffeanum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり日本ではなくブラジルなどに分布する 本種と異なりダイズのさび病菌およびダニではなくコーヒーノキなどから分離される 本種よりフィアライドが長い 本種よりフィアライドの幅が狭い 本種と異なり分生子が鎖生ではなく類球形~楕円形の頭状をなす 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子が紡錘形~円筒形ではなく紡錘形~楕円形 本種よりコロニーの生長が遅い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leptobacillium leptobactrum 分生子が鎖生する 厚壁胞子を欠く 八面体の結晶が知られている ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種よりフィアライドが長い 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子が紡錘形~円筒形ではなく円筒形 本種よりコロニーの生長が遅い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leptobacillium leptobactrum var. calidius 分生子が鎖生する 厚壁胞子を欠く 八面体の結晶が知られている ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種よりフィアライドが長い 本種よりフィアライドの幅が狭い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が紡錘形~円筒形ではなく円筒形 本種よりコロニーの生長が遅い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Leptobacillium muralicola 分生子が鎖生する 厚壁胞子を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種よりフィアライドが長い 本種よりフィアライドの幅が狭い 本種より分生子の幅が広い 本種と異なり分生子が紡錘形~円筒形ではなく僅かに紡錘形~円筒形 本種と異なり八面体の結晶が知られていない 本種よりコロニーの生長が遅い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Leptobacillium chinense (F. Liu & L. Cai) Okane, Nonaka, Kurihara, J.P. Abe & Yamaoka 旧名:Simplicillium chinense F. Liu & L. Cai 【よく似た種との区別】 Leptobacillium symbioticum 東アジアに分布する 分生子が鎖生する 厚壁胞子を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国などではなく日本に分布する 本種と異なり沈んだ材などではなくダイズのさび病菌およびダニから分離される 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が卵形、楕円形、または円筒形ではなく紡錘形~円筒形 本種と異なり八面体の結晶が知られている 本種よりコロニーの生長が速い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Leptobacillium coffeanum (A.A.M. Gomes & O.L. Pereira) Okane, Nonaka, Kurihara, J.P. Abe & Yamaoka 旧名:Simplicillium coffeanum A.A.M. Gomes & O.L. Pereira 【よく似た種との区別】 Leptobacillium symbioticum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルなどではなく日本に分布する 本種と異なりコーヒーノキなどではなくダイズのさび病菌およびダニから分離される 本種よりフィアライドが短い 本種よりフィアライドの幅が広い 本種と異なり分生子が類球形~楕円形の頭状をなすのではなく鎖生 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子が紡錘形~楕円形ではなく紡錘形~円筒形 本種よりコロニーの生長が速い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される