(仮訳)ブラジルの土壌に産したJani節の新種
Souza, SC. et al., 2019. Aspergillus trisporus: A new Jani section species from Brazilian soil. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: http://www.creamjournal.org/pdf/CREAM_9_1_15-1.pdf [Accessed August 26, 2019] 【R3-06530】2019/8/26投稿

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3行まとめ

ブラジルにおいてユーカリの栽培地の土壌から分離された菌を検討し、Aspergillus trisporusとして新種記載した。
本種はJani節の3番目の種となり、他種よりも分生子柄が顕著に小さく、培養下での生長が遅いことなどで特徴づけられた。
本種と同節他種との形質比較表を掲載した。
Brazil, Minas Gerais State, Sabará

(新種)

Aspergillus trisporus Souza, Pereira, Moreira & Batista
語源…3つの胞子の(3種類の分生子を形成することから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aspergillus janus
ブラジルに分布する
土壌菌である
分生子柄(緑色分生子柄)の頂嚢のサイズの範囲が重なる
フィアライド(白色分生子柄)の長さの範囲が重なる
分生子(白色分生子柄・未分化~半分化分生子柄)のサイズの範囲が重なる
分生子(緑色分生子柄)が球形~類球形
分生子(緑色分生子柄)表面が顕著な小刺状
分生子(白色分生子柄)表面が平滑
CYA37°Cで生育不能
ITS+RPB2+BenA+CaMに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりパナマ、チェコスロバキア、エジプト、パキスタン、トルコ、米国などに分布する
本種と異なり種子や空中、さび菌の胞子、アカモンサシガメの消化管、キーボード、カートンなどから分離されている
本種より分生子柄(緑色・白色分生子柄)が長い
本種と異なり分生子柄(緑色分生子柄)の頂嚢の形状が洋梨形~類棍棒形ではなく球形、洋梨形、または箆状
本種と異なり分生子柄(白色分生子柄)の頂嚢の形状が棍棒形ではなく箆状、棍棒形、球形または洋梨形
本種よりメトレ(緑色・白色分生子柄)が短い
本種よりフィアライド(緑色分生子柄)が短い
本種と異なり分生子頭(緑色分生子柄)が放射状ではなく放射状~短い柱状
本種と異なり分生子頭(白色分生子柄)が放射状ではなく緩い放射状~放射状
本種より分生子(緑色分生子柄)のサイズが小さい
本種と異なり分生子(白色分生子柄)が球形、類球形、卵状または楕円形ではなく球形、類球形または楕円形
本種と異なり分生子(未分化~半分化分生子柄)が球形~類球形ではなく球形、類球形、楕円形または棍棒形
本種と異なりヒューレ細胞を有する
ITS+RPB2+BenA+CaMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Aspergillus brevijanus
土壌菌である
分生子柄(緑色分生子柄)の長さの範囲が重なる
分生子柄(緑色・白色分生子柄)の頂嚢のサイズの範囲が重なる
メトレ(緑色・白色分生子柄)のサイズの範囲が重なる
フィアライド(白色分生子柄)の長さの範囲が重なる
分生子頭(緑色分生子柄)が放射状
分生子(緑色・白色・未分化~半分化分生子柄)のサイズの範囲が重なる
分生子(緑色分生子柄)が球形~類球形
分生子(白色分生子柄)が球形、類球形、卵状または楕円形
分生子(白色分生子柄)表面が平滑
ヒューレ細胞を欠く
ITS+RPB2+BenA+CaMに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくメキシコ、トルコなどに分布する
本種より分生子柄(白色分生子柄)が長い
本種と異なり分生子柄(緑色分生子柄)の頂嚢の形状が洋梨形~類棍棒形ではなく洋梨形
本種と異なり分生子柄(白色分生子柄)の頂嚢の形状が棍棒形ではなく洋梨形
本種よりフィアライド(緑色分生子柄)が短い
本種と異なり分生子頭(白色分生子柄)が放射状ではなく緩い放射状~放射状
本種と異なり分生子(未分化~半分化分生子柄)が球形~類球形ではなく球形、類球形、楕円形または棍棒形
本種と異なり分生子(緑色分生子柄)表面が顕著な小刺状ではなく小刺状
本種と異なりCYA37°Cで生育可能
ITS+RPB2+BenA+CaMに基づく分子系統解析で明瞭に区別される