2021年11月15日 (仮訳)北米南東部、アパラチア山脈南部においてCrocodia aurataに生じた地衣生菌の新種、Capronia harrisiana Hollinger, JP. & Lendemer, JC. 2021. Capronia harrisiana (Ascomycota, Chaetothyriales), a new lichenicolous species on Crocodia aurata from the southern Appalachian Mountains of southeastern North America. The Bryologist. Available at: https://bioone.org/journals/the-bryologist/volume-124/issue-4/0007-2745-124.4.522/Capronia-harrisiana-Ascomycota-Chaetothyriales-a-new-lichenicolous-species-on-Crocodia/10.1639/0007-2745-124.4.522.short [Accessed November 15, 2021] 【R3-08966】2021/11/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国テネシー州およびノースカロライナ州のアパラチア山脈において葉状地衣のCrocodia aurataに生じた地衣生菌の一種を検討し、Capronia harrisianaとして新種記載した。 本種は子嚢胞子が淡褐色で(1–)3隔壁を有し、C. aurataに生じた初のCapronia属菌として報告された。 Capronia属地衣生菌の検索表を掲載した。 U.S.A., Tennessee, Sevier Co., Great Smoky Mountains National Park, Soak Ash Creek (新種) Capronia harrisiana Hollinger & Lendemer 語源…本種が未記載種だと最初に認識したRichard (Dick) Harris氏に献名 【よく似た種との区別】 Capronia suijae 地衣生菌である 本種と異なりCrocodia aurataではなくXanthoria parietinaなどを宿主とする 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子実層がヘミアミロイドではなう非アミロイド 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より剛毛が短い Niesslia lobariae 地衣生菌である 子嚢果が子嚢殻である 子嚢果が黒色 子嚢果が剛毛状 本種と異なり子嚢果が乾燥時崩壊する傾向がある 本種と異なり子嚢がヨウ素反応で完全に陰性 本種と異なり子嚢胞子が無色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数がほぼ常に1 本種と異なり側糸が発達初期にしばしば存在する Niesslia pseudocyphellariae 地衣生菌である 子嚢果が子嚢殻である 子嚢果が黒色 子嚢果が剛毛状 本種と異なり子嚢果が乾燥時崩壊する傾向がある 本種と異なり子嚢がヨウ素反応で完全に陰性 本種と異なり子嚢胞子が無色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数がほぼ常に1 本種と異なり側糸が発達初期にしばしば存在する Capronia andina 地衣生菌である 子嚢が8胞子性 子嚢胞子の隔壁数が3 本種と異なりCrocodia aurataではなくPlacopsis gelidaなどを宿主とする 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が灰色のままで成熟しても淡褐色にならない 本種より剛毛が短い 本種と異なり剛毛に隔壁を欠くのではなく有する Capronia cogtii 地衣生菌である 子嚢が8胞子性 子嚢胞子の隔壁数が3 本種と異なりCrocodia aurataではなくVahliella leucophaeaなどを宿主とする 本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色のままである 本種と異なり子嚢胞子が稀に5隔壁のことがある Capronia suijae 地衣生菌である 子嚢が8胞子性 子嚢胞子がのちに淡褐色になる 子嚢胞子の隔壁数が3 剛毛に隔壁を欠く 本種と異なりCrocodia aurataではなくXanthoria parietinaなどを宿主とする 本種より子嚢果の幅が狭い 本種と異なり子実層がI+赤色ではなくI陰性 本種と異なり子実層がK/I+青色ではなくK/I陰性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より剛毛が短い Capronia triseptata 地衣生菌である 子嚢胞子の隔壁数が3 本種と異なりCrocodia aurataではなく広範な宿主から知られている 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく20-32胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Capronia epilobarina 同じカブトゴケ属地衣を宿主とする 子嚢が8胞子性 本種と異なりCrocodia属ではなくLobariella属地衣などを宿主とする 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子に3隔壁を有するのではなく石垣状 Capronia normandinae 同じカブトゴケ属地衣を宿主とする 子嚢が8胞子性 本種と異なりCrocodia属ではなくSticta属やその他の葉状地衣を宿主とする 本種と異なり子嚢胞子に3隔壁を有するのではなく5隔壁を有しやや石垣状 本種より剛毛が短い Capronia solitaria 同じカブトゴケ属地衣を宿主とする 子嚢が8胞子性 本種と異なりCrocodia属ではなくLobaria、Lobariella、Sticta属などを宿主とする 本種と異なり子嚢胞子に3隔壁を有するのではなく類石垣状 Capronia pilosella 子嚢胞子の長さ/幅比の範囲が重なる 本種と異なり地衣生ではなく材上生である 本種より子嚢果のサイズが顕著に大きい 本種より子嚢胞子の幅が狭い