2021年11月3日 (仮訳)形態形質および系統解析により根拠づけられた新種Ceriporiopsis kunmingensis Zhao, C-L. & Wu, Z-Q. 2016. Ceriporiopsis kunmingensis sp. nov. (Polyporales, Basidiomycota) evidenced by morphological characters and phylogenetic analysis. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11557-016-1259-8 [Accessed November 3, 2021] 【R3-08931】2021/11/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省で採集された材生息性多孔菌の一種を検討し、Ceriporiopsis kunmingensisとして新種記載した。 本種はクリ属樹木に白色腐朽を引き起こし、子実体が背着生で乾燥時淡肉桂褐色~黄褐色、担子胞子がソーセージ形であることなどで特徴づけられた。 分子系統解析で本種はフレビオイドクレードにおいてPhlebia aureaに近縁であり、主に形態形質がCeriporiopsisの属概念と非常によく一致したことから当該属に含められた。 中国雲南省昆明市野鴨湖森林公園 (新種) Ceriporiopsis kunmingensis C.L. Zhao 語源…昆明産の 【よく似た種との区別】 Phlebia aurea ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体縁部が長縁毛状 本種と異なり子実層托が管孔状ではなく歯牙状で円筒形の針を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceriporiopsis fimbriata 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子がソーセージ形ではなく長楕円形~類円筒形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceriporiopsis gilvescens 担子胞子がソーセージ形~類円筒形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体縁部が長縁毛状 本種と異なり孔口面が乾燥時藁色~橙褐色 本種と異なり生殖菌糸に結晶を伴う ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceriporiopsis guidella ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり孔口面が鈍黄色~帯緑色 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ceriporiopsis lagerheimii ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり孔口面が白色~クリーム色 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子がソーセージ形ではなく円筒形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される