(仮訳)葉に発生した新種、Cistella grumosa
Baral, H-O. et al. 2004. Cistella grumosa, a new species from leaves. Mycotaxon. Available at: https://www.dora.lib4ri.ch/wsl/islandora/object/wsl%3A2643/datastream/PDF/Baral-2005-Cistella_grumosa%2C_a_new_species-%28published_version%29.pdf [Accessed September 10, 2024] 【R3-12055】2024/9/10投稿

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3行まとめ

スイス、ドイツ、フランス、エストニアで採集された菌を検討し、Cistella grumosaとして新種記載した。
本種は湿潤な環境においてカエデ属、コナラ属、およびクリ属の落葉に発生していた。
本種は子嚢の先端リングがヘミアミロイドで鉤状構造を有さず、子嚢胞子が小型の類紡錘形で、子嚢盤縁部には顆粒を伴う棍棒形の毛を有していた。
Switzerland, Ct Fribourg, Posieux, campus of the agricultural highschool

(新種)

Cistella grumosa Senn-Irlet & Aeberhardt
語源…顆粒状の(毛の先端の表面性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cistella grevillei(クサムラロウサラタケ)
毛のサイズがしばしば非常に類似している
毛の形状がしばしば非常に類似している
毛の表面の顆粒がしばしば非常に類似している
本種と異なり木本の落葉ではなく草本に生じる
本種と異なり子嚢の先端リングがヘミアミロイドではなく真のアミロイドである
本種と異なり子嚢が鉤状構造から生じる
本種と異なり側糸が常に直線状でやや槍形になることもある
本種より毛が時にずっと長い
本種と異なり托髄層全体が顕著なIKI+青色を示すことがある
Cistella deflexa
ヨーロッパに分布する
落葉に生じる
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なり子嚢の先端リングがヘミアミロイドではなく真のアミロイドである
本種と異なり子嚢が鉤状構造から生じる
本種より毛が長い
本種と異なり毛の頂部が先細りになるか瓶形であり、頂部が直線状またはしばしば屈曲する
Cistella mussooriensis
子嚢のサイズが類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なり子嚢の先端リングがヘミアミロイドではなくIKI+ごく淡い青色でKOH前処理を行ってもMLZ陰性
本種と異なり子嚢が鉤状構造から生じる
本種より毛が短い
本種と異なり毛が黄金褐色の帽または樹脂状物質を伴うことがある
Fuscolachnum misellum
同じカエデ属植物に生じる
葉に生じる
子嚢のサイズが類似している
子嚢の先端リングがヘミアミロイドである
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なりキイチゴ属植物に生じる
本種と異なり子嚢が鉤状構造から生じる
本種と異なり毛全体表面が帯褐色の疣に覆われる
本種と異なり托外被層が強くゼラチン化する
Hyaloscypha parenchymatosa
同じコナラ属植物に生じる
葉に生じる
本種と異なり子嚢盤が非常に小型である
本種と異なり子嚢基部が強く膨大し、鉤状構造から生じているとみられる
本種と異なり毛表面が平滑