2015年7月2日 (仮訳)骨髄炎のイヌから分離された新種Penicillium canisの臨床的、形態的、および分子による特徴づけ Langlois, DK. et al., 2014. Clinical, Morphological, and Molecular Characterization of Penicillium canis sp. nov., Isolated from a Dog with Osteomyelitis. Journal of Clinical Microbiology. … Available at: http://jcm.asm.org/content/52/7/2447.short [Accessed July 1, 2015]. 【R3-01972】2015/07/02投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 骨髄炎を起こしたイヌの腸骨から分離されたアオカビ属菌を検討し、Penicillium canisとして新種記載した。 本種は分生子が卵形平滑、コロニーが帯緑灰色で全培地で生長が遅く、子嚢果を形成しないことなどで特徴づけられた。 本種はin vitroでポサコナゾールおよびテルビナフィンに対して最も強い感受性を示し、本症例はケトコナゾール+テルビナフィンなどの併用投与後に改善を示した。 Ann Arbor, Michigan, USA (新種) Penicillium canis S. W. Peterson 語源…イヌの 【よく似た種との区別】 Penicillium pimiteouiense 分生子柄が短い 分生子柄が分枝しない 分生子柄に頂嚢を欠く フィアライドの数が2-5 フィアライドが輪生状に生じる BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が長卵形ではなく球形 本種と異なり分生子が平滑ではなく微細な粗面 本種と異なりコロニーが帯緑灰色ではなくオリーブ灰色 本種よりCYA25°Cでの生長が速い 本種よりCYA37°Cでの生長が速い BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度:ITS 97.6%) Penicillium menonorum 分生子柄が短い 分生子柄が分枝しない 分生子柄に頂嚢を欠く フィアライドの数が2-5 フィアライドが輪生状に生じる BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が長卵形ではなく球形~類球形 本種と異なり分生子が平滑ではなく皺状 本種と異なりコロニーが帯緑灰色ではなく帯青灰色 本種よりCYA25°Cでの生長が速い 本種よりCYA37°Cでの生長が速い BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度:ITS 97.3%) Penicillium erubescens BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果を形成する BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium parvum BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果を形成する BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium rubidurum BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢果を形成する BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium vinaceum BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり培養下で帯ワイン紫色の色素を産生する BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Penicillium dimorphosporum BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が顕著に異なる2型 BT2、CF、ITS、Mcm7、RPB2、Tsr1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される