2023年11月10日 (仮訳)ブラジル北東部の大西洋岸森林に産する稀産種、Phlebopus brasiliensisに関する考察 Barbosa-Silva, A. & Wartchow, F. 2020. Considerations on the rare species Phlebopus brasiliensis (Fungi, Basidiomycota, Boletinellaceae) from Atlantic Forest of Northeast Brazil. Proceedings of the Biological Society of Washington. Available at: https://bioone.org/journals/proceedings-of-the-biological-society-of-washington/volume-133/issue-1/20-00007/Considerations-on-the-rare-species-Phlebopus-brasiliensis-Fungi-Basidiomycota-Boletinellaceae/10.2988/20-00007.short [Accessed November 10, 2023] 【R3-11141】2023/11/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、パライバ州で採集された稀産種Phlebopus brasiliensisについて検討した。 本種はブラジルでは従来アマゾナス州産のタイプ標本のみが知られており、パライバ州からの報告は初となった。 形態学的検討に基づき、本種をP. mexicanus、P. beniensisなど類似種とは別種と考えた。 (パライバ州新産種) Phlebopus brasiliensis Singer 【よく似た種との区別】 Phlebopus mexicanus 傘がオリーブ色を帯びる 傘表面が乾燥したビロード状でのちに老成すると微細な小区画状 肉が黄色でのちに空気に触れると帯緑青色 子実層シスチジアを欠く 本種と異なりブラジルにおける分布が知られていない 本種と異なり子実体が中型 本種より傘の最大サイズが小さい 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり柄表面がやや無毛または微細な綿毛状ではなく基部まで小粒状~粉状である 本種より担子胞子のサイズがやや小さい Phlebopus beniensis ブラジルに分布する 肉が空気に触れると青変する 担子胞子の長さが類似している 本種と異なり傘がオリーブ色を帯びるのではなく黄褐色~暗褐色でのちに老成するとベージュ色 本種と異なり傘表面が平滑である 本種と異なり傘表面が粘性で老成すると乾性になる 本種と異なり子実層シスチジアを欠くのではなく有する