2015年7月12日 (仮訳)北日本、北海道産の糞生ハラタケ類の新種、Coprinopsis igarashii Fukiharu, T. et al., 2015. Coprinopsis igarashii sp. nov., a coprophilous agaric fungus from Hokkaido, northern Japan. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354014001107 [Accessed July 11, 2015]. 【R3-02000】2015/07/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 北海道においてエゾシカの糞に発生した菌を検討し、Coprinopsis igarashiiとして新種記載した。 本種の肉眼的・顕微鏡的形態はC. candidolanataに類似していたが、担子胞子が心形であり、外被膜に球形の細胞を含む点などが異なっていた。 また、ITS領域に基づく分子系統解析では、本種はC. niveaなどNivei亜節の種と近縁であった。 北海道苫小牧市丸山 支笏湖付近 (新種) Coprinopsis igarashii Fukiharu & K.Shimizu ウシグソコナヒトヨタケ 語源…本種が発見された第55回日本菌学会フォーレの大会長、五十嵐恒夫教授に献名 ※和名は青木仮称と同一 【よく似た種との区別】 Coprinopsis candidolanata(シラゲウシグソヒトヨタケ) 肉眼的形態が類似している 顕微鏡的形態が類似している 外被膜が複数の型の細胞からなる 本種と異なり担子胞子が心形でない 本種と異なり外被膜に球形の細胞を含むという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Coprinopsis nivea(コナヒトヨタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘の被膜に分枝しない直径の大きな菌糸を含むという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される