2024年7月10日 (仮訳)新種Flagelloscypha crassipilata:表面菌糸が極めて幅広く担子器が大型なペルー産の新種 Agerer, R. 2002. Flagelloscypha crassipilata sp. nov., a species from Peru with extremely thick surface hyphae and big basidia. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-006-0020-0 [Accessed July 10, 2024] 【R3-11870】2024/7/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ペルーにおいてシダに発生した菌を検討し、Flagelloscypha crassipilataとして新種記載した。 本種は担子器が大型で、担子胞子が非対称な卵状~楕円形、子実体外面の表面菌糸が極めて幅広いであることなどで特徴づけられた。 本種は単一の標本を基に記載されたが、既知の全ての種と非常に異なっていた。 Peru, Dpto. Junin, ca. 135 km from Huancayo, on the Satipo-Huancayo Rd. (新種) Flagelloscypha crassipilata Agerer 語源…厚い毛の(表面菌糸のサイズから) 【よく似た種との区別】 Flagelloscypha libertiana 表面菌糸の幅が類似することがある 本種と異なり表面菌糸に2型を有する Flagelloscypha obovatispora 本種と異なり担子胞子が非対称卵状~非対称楕円形ではなく卵状 本種より表面菌糸の最大幅が狭い 本種より表面菌糸の結晶が短い Flagelloscypha merxmuelleri 本種と異なり担子胞子が非対称卵状~非対称楕円形ではなく非対称楕円形 本種より表面菌糸の幅が狭い 本種と異なり表面菌糸に典型的な鞭状末端を欠く 本種と異なり表面菌糸に微細な針状の結晶層を有する Flagelloscypha fusispora 南米に分布する 本種と異なりペルーではなくコロンビアなどに分布する 本種より担子胞子の平均長が長い 本種と異なり担子胞子が非対称卵状~非対称楕円形ではなく典型的には紡錘形 本種より表面菌糸の鞭状末端が短い 本種と異なり表面菌糸が厚壁 Flagelloscypha libertiana 担子胞子の平均長が類似している 担子胞子の形状が類似している 本種と異なり表面菌糸に2型を有する Flagelloscypha faginea 担子胞子の平均長が類似している 本種と異なりペルーではなくヨーロッパ、アジアにのみ分布する 本種より担子胞子の長さ/幅比が大きい 本種と異なり担子器間に存在する細胞が曲がりくねっている 本種より表面菌糸の幅が狭い Flagelloscypha dextrinoidea 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の長さ/幅比が大きい 本種より表面菌糸の幅が狭い 本種と異なり表面菌糸が顕著なデキストリノイドである 本種と異なり表面菌糸の基部が厚壁 Flagelloscypha christinae 本種と異なりペルーではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なり葉軸ではなく樹皮などに生息する 本種より担子胞子がやや短い 本種と異なり表面菌糸の幅が非常に狭い