2016年1月10日 (仮訳)トルコ産の胞子が白色のハラタケ類、新種Gymnopus trabzonensisおよび新変種Tricholoma virgatum var. fulvoumbonatum Vizzini, A. et al., 2015. Gymnopus trabzonensis sp. nov. (Omphalotaceae) and Tricholoma virgatum var. fulvoumbonatum var. nov. (Tricholomataceae), two new white-spored agarics from Turkey. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.226.2.2 [Accessed January 9, 2016]. 【R3-02548】2016/01/10投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ トルコ、トラブゾン県から新種Gymnopus trabzonensisおよび新変種Tricholoma virgatum var. fulvoumbonatumを記載した。 前者はImpudici節に含まれ、傘が明るい鮭肉色~肉色であることなどで特徴づけられた。 後者はPicea orientalisの樹下に発生し、中丘の色が帯赤褐色であることなどで特徴づけられた。 Turkey, Trabzon, Sögütlü, fatih egitim faculty campus (新種) Gymnopus trabzonensis Vizzini, Antonin, e. Sesli & Contu 語源…トラブゾン産の 【よく似た種との区別】 Gymnopus barbipes ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトルコではなく米国などに分布する 本種と異なり土壌ではなく落葉樹のリター、樹皮、材などに発生する 本種より子実体のサイズが小さい 本種ほど子実体がしっかりとしていない 本種と異なり傘がカラメル色、鮭肉色、肉色などではなく中央部が”limb tan”~暗褐色で縁部が帯灰黄褐色 本種と異なり柄の上部が材木色で下部が帯黄褐色 本種と異なり柄の頂部が粉状で下部にかけて粉状とならない 本種と異なり強いキャベツ臭を欠く 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種と担子胞子の形状が異なる 本種と異なり側シスチジアが明瞭でない 本種と異なり縁シスチジアが明瞭でない 本種ほど傘表皮の末端細胞が発達しない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus impudicus(コゲチャクサカレハタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘がカラメル色、鮭肉色、肉色などではなく桃色または赤色を帯びる暗褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus brassicolens ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘がカラメル色、鮭肉色、肉色などではなく黄褐色~暗赤褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus alpicola 本種と異なり傘がカラメル色、鮭肉色、肉色などではなく初め淡赤褐色でのちに桃色、帯粘土桃色、帯黄褐桃色 本種と異なり柄が帯暗青灰色~帯紫青色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアを欠く Gymnopus dysodes ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトルコではなく米国などに分布する 本種と異なり傘がカラメル色、鮭肉色、肉色などではなく暗い帯赤褐色でのちに肉桂褐色 本種と異なり傘が明瞭な扇畳み状または条線~溝線を有する 本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい 本種と異なり側シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus polyphyllus ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトルコではなく米国などに分布する 本種と異なり傘がカラメル色、鮭肉色、肉色などではなく暗ワイン褐色でのちに中央部が汚黄褐色、縁部にかけて帯桃黄褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なり縁シスチジアが不明瞭 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus ceraceicola 本種と異なりトルコではなくニュージーランドなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘がカラメル色、鮭肉色、肉色などではなく煉瓦色~帯紫黄褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なり縁シスチジアを欠く Gymnopus iocephalus(ニオイカレバタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりトルコではなく米国などに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘がカラメル色、鮭肉色、肉色などではなく様々な度合で紫色を帯び、間もなく退色して淡紫色となる 本種と異なり傘表面が皺状の扇畳み状~溝線を有する 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なり縁シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Gymnopus purpureicollus 本種と異なりトルコではなくジャワ島、インドネシア、マレーなどに分布する 本種と異なりPinus merkusiiの針葉を基質とする 本種より傘の直径が小さい 本種と異なり傘カラメル色、鮭肉色、肉色などではなく中央部が褐色で縁部が淡い橙褐色 本種と異なり柄が帯褐灰色 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なり縁シスチジアを欠く Gymnopus contrarius 本種と異なりトルコではなく米国、日本などに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり傘がカラメル色、鮭肉色、肉色などではなく中央部が褐色、”snuff brown”、帯赤褐色で縁部が帯桃白色~帯黄褐色 本種と異なり柄の頂部が淡褐色、帯黄褐色、黄色、帯桃白色で基部が褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり側シスチジアを欠く 本種と異なり縁シスチジアを欠く Turkey, Trabzon, Maçka (新変種) Tricholoma virgatum var. fulvoumbonatum e. Sesli, Contu & Vizzini 語源…黄褐色の中丘の 【よく似た種との区別】 Tricholoma virgatum(ネズミシメジ) トルコに分布する 傘に尖った中丘を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なりエストニア、スウェーデン、北米、日本などにも分布する(ただしヨーロッパ外における分布には疑問も呈されている) 本変種と異なり傘が汚白色~灰白色でない 本変種と異なり傘の中丘が帯赤褐色でない 本変種と異なり担子器が1-2-4胞子性でほとんどの場合2胞子性という特徴を欠く 本変種と異なり担子器の小柄が非常に長いという特徴を欠く Tricholoma sciodellum 担子器が2胞子性のことがある 本変種と異なりブナ類とともに生育する 本変種と異なり子実体が老成したり傷ついたりすると帯桃粘土色 Tricholoma argenteum 本変種と異なりトルコではなく北米などに分布する 本変種と異なり傘に尖った中丘を有するのではなく中丘を欠くか鈍頭の低い中丘を有する 本変種と異なり傘表面が僅かに”virgate”である