2022年1月30日 (仮訳)メキシコ、コスメル島のブラックマングローブに見出された新種Marthamyces manglicola Raymundo, T. et al., 2022. Marthamyces manglicola, a new species (Ascomycota, Marthamycetaceae) on black mangrove from Cozumel Island, Mexico. Acta Botanica Mexicana. Available at: https://intec.ibsaweb.com/index.php/abm/article/view/1903/4096 [Accessed January 30, 2022] 【R3-09193】2022/1/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ メキシコ、コスメル島においてAvicennia germinansの落葉に見出された菌を検討し、Marthamyces manglicolaとして新種記載した。 本種は子嚢盤に3-5つのフラップと初め帯灰青色~鈍青色の子実層面を有し、子嚢胞子が直線状~僅かに屈曲し、側糸の頂部付近が僅かに膨大することなどで特徴づけられ、本属菌としては初めてマングローブの生態系から報告された。 Marthamyces属全種の検索表を掲載した。 Mexico, Quintana Roo, municipio Cozumel, Reserva de la Biosfera Isla de Cozumel, Parque Ecológico Punta Sur (新種) Marthamyces manglicola Raymundo, García-Martínez, Martínez-Pineda & R. Valenz. 語源…マングローブ(スペイン語で”manglar”)に生息する 【よく似た種との区別】 Marthamyces oritis 子嚢胞子が直線状~僅かに屈曲する 側糸が頂部付近で膨大し、数個の短い指状突起を有する 本種と異なりメキシコではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりヒルギダマシ属ではなくOrites属植物などに生じる 本種と異なり子嚢盤が多角形~不規則形ではなく円形~不規則形 本種と異なり子嚢盤のフラップの数が3-5ではなく2-3 本種と異なり子嚢盤のフラップが白色~淡黄色ではなく白色 本種と異なり子実層面が帯青白色~淡青色ではなく暗緑色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Marthamyces coronadoae 子嚢胞子が直線状~僅かに屈曲する 子嚢胞子の隔壁数が0-1 本種と異なりヒルギダマシ属ではなくブナ属植物などに生じる 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり側糸が頂部付近で膨大し、数個の短い指状突起を有するのではなく頂部にかけて先細りになり、頂部に短く細い分枝を数個有する Marthamyces emarginatus 子嚢胞子が直線状~僅かに屈曲する 子嚢胞子の隔壁数が0-1 本種と異なりヒルギダマシ属ではなくユーカリ属植物などに生じる 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり側糸が頂部付近で膨大し、数個の短い指状突起を有するのではなく頂部にかけて先細りになり、頂部に短く細い分枝を数個有する Marthamyces phacidioides アメリカ大陸に分布する 本種と異なりヒルギダマシ属ではなくクマコケモモ属植物などに生じる 本種より子嚢胞子の隔壁数が多い Marthamyces quercifolius アメリカ大陸に分布する 本種と異なりヒルギダマシ属ではなくコナラ属植物などに生じる 本種より子嚢胞子の隔壁数が多い Marthamyces quadrifidus アメリカ大陸に分布する 本種より子嚢胞子の隔壁数が多い