2019年2月7日 (仮訳)中欧で発見された地中海産の菌Gymnopilus suberis:地球温暖化の結果? Holec, J. et al. 2016. Mediterranean fungus Gymnopilus suberis discovered in Central Europe – a consequence of global warming? Sydowia. Available at: https://www.verlag-berger.at/fileadmin/media_data/ebooks/10-Sydowia-68_Holec.pdf [Accessed February 7, 2019] 【R3-05930】2019/2/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チェコにおいてサクラの材に発生した菌を形態学的検討および分子系統解析の結果からGymnopilus suberisと同定した。 本種は地中海においてコルクガシに発生する種として知られており、それ以外の地域からの報告は初となった。 採集地周辺では統計的に温暖化傾向が認められ、1990年以降の5年の温暖な年が子実体発生の開始と相関していた。 (チェコ新産種) Gymnopilus suberis (Maire) Singer エビイロチャツムタケ 【よく似た種との区別】 Gymnopilus luteofolius(ムラサキスギタケ) 材に生息する 形態的に類似している ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じaeruginosus-luteofoliusクレードに含まれる) 本種と異なりロシア、米国などにおける分布が知られている 本種と異なり肉が帯赤色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり側シスチジアを有する Gymnopilus aeruginosus(ミドリスギタケ) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じaeruginosus-luteofoliusクレードに含まれる) 本種と異なり米国、カナダなどにおける分布が知られている 本種と異なり子実体が青緑色を帯びる