(仮訳)Trametes cervinaの分子系統と分類学的位置、および新属Trametopsisの記載
Tomšovský, M., 2008. Molecular phylogeny and taxonomic position of Trametes cervina and description of a new genus Trametopsis. Czech Mycology. Available at: https://web.natur.cuni.cz/cvsm/CM60101F.pdf [Accessed October 24, 2016].
【R3-03415】2016/10/25投稿

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3行まとめ

孔口の形状や骨格菌糸などが狭義のシロアミタケ属と異なることが知られていたTrametes cervinaを検討し、本種に対して新属Trametopsisを提唱した。
分子系統解析の結果、本種とその他のヨーロッパ産シロアミタケ属菌の間に顕著な差異があることが示された。
本種に最も近縁な種はCeriporiopsis aneirinaおよびC. resinascensであった。

(新組み合わせ)

Trametopsis cervina (Schwein.) Tomsovský
旧名:Trametes cervina (Schwein.) Bres.
語源…(属名)シロアミタケ属類似
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【よく似た種との区別】
Ceriporiopsis aneirina
チェコに分布する
子実体の形態が背着生の場合に非常に類似している
孔口が老成すると不規則な形状をなす
nrLSUおよびmtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体がほとんどの場合傘状あるいは半背着生という特徴を欠く
本種と異なり菌糸構成が2菌糸型でない
nrLSUおよびmtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ceriporiopsis resinascens
チェコに分布する
孔口が老成すると不規則な形状をなす
厚壁の中程度に分枝する菌糸を含むことがある
nrLSUおよびmtSSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体がほとんどの場合傘状あるいは半背着生という特徴を欠く
本種と異なり菌糸構成が2菌糸型でない
nrLSUおよびmtSSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される