2022年1月1日 (仮訳)中国熱帯域に産したLignosus属新種の形態・分子的根拠 Cui, B-K., Tang, L-P. & Dai, Y-C. 2011. Morphological and molecular evidences for a new species of Lignosus (Polyporales, Basidiomycota) from tropical China. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-010-0697-y [Accessed January 1, 2022] 【R3-09106】2022/1/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国海南省で採集された菌を検討し、Lignosus hainanensisとして新種記載した。 本種は子実体が菌核から生じ、傘が帯黄褐色~肉桂褐色で孔口面がクリーム色~クリーム黄褐色、担子胞子が長楕円形~円筒形で3菌糸型であることなどで特徴づけられた。 本種は調査地域においてかなり稀な種であり、混交常緑樹林の地上に一度だけ見出された。 中国海南省楽東リー族自治県尖峰嶺国家級自然保護区 (新種) Lignosus hainanensis B.K. Cui 語源…海南産の 【よく似た種との区別】 Lignosus rhinocerus 中国に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体が地上から発生する 子実体が菌核から生じる 傘表面に環紋をあらわす 傘表面が無毛 孔口面がクリーム色~クリーム黄褐色 柄が中心生 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘が褐色 本種より孔口のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が長楕円形~円筒形ではなく広楕円形 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Lignosus ekombitii 子実体が地上から発生する 孔口の形態が類似している 本種と異なり中国ではなくカメルーンなどに分布する 本種より子実体が薄い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり樹枝状糸状体を欠くのではなく有する