2015年5月18日 (仮訳)南アフリカ、ポンドランド産の分生子に付属糸を有する分生子果不完全菌の新種および稀産種 Marincowitz, S., Gryzenhout, M. & Wingfield, MJ., 2010. New and rare coelomycetes with appendage-bearing conidia from Pondoland, South Africa. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2010/00000111/00000001/art00044 [Accessed May 18, 2015]. 【R3-01835】2015/05/18投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカのポンドランドにおいて採集された、分生子に付属糸を有するアナモルフ菌6種を検討した。 そのうちBartalinia pondoensis、Crucellisporium umtamvunae、およびMycohypallage margaretaeの3新種を記載した。 また、Apodyrtes属をMycotribulus mirabilisの新宿主として報告し、塩基配列に基づきC. umtamvunaeがビョウタケ目に含まれることを示した。 Umtamvuna Nature Reserve, Port Edward, KwaZulu Natal, South Africa (新種) Bartalinia pondoensis Marinc., Gryzenh. & M.J. Wingf. 語源…ポンド(ランド)産の 【よく似た種との区別】 Bartalinia bischofiae 分生子のサイズが類似している 分生子に3隔壁を有する 本種より分生子のQ値が小さい Bartalinia tamarindi 分生子に3隔壁を有する 本種より分生子のQ値が小さい Bartalinia bella 分生子のサイズが類似している 分生子に3隔壁を有する 本種と異なり分生子の隔壁部位が狭窄しない 本種と異なり分生子の基部から2番目の細胞が3番目の細胞より長い Bartalinia bombacicola 分生子に3隔壁を有する 本種より分生子が短い 本種より分生子の付属糸が長い Bartalinia laurina ITS領域の塩基配列が類似している(類似度99%) 本種より分生子のQ値が大きい 本種と異なり分生子の隔壁数が3ではなく(3-)4 Bartalinia robillardoides ITS領域の塩基配列が類似している(類似度96-98%) Umtamvuna Nature Reserve, Port Edward, KwaZulu Natal, South Africa (新種) Crucellisporium umtamvunae Marinc., Gryzenh. & M.J. Wingf. 語源…ウムタムブナ(自然保護区)の 【よく似た種との区別】 Crucellisporium selaginellae 本種と異なり分生子の主軸および枝に隔壁を欠く 本種と異なり分生子基部に付属糸を欠く Crucellisporium africanum 本種より分生子の枝が短い 本種より分生子基部の付属糸が短い Hyphodiscus hymeniophilus ITS領域の塩基配列が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度89%) Cryptosporiopsis ericae ITS領域の塩基配列が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度89%) Hyalodendriella betulae ITS領域の塩基配列が類似している ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(類似度89%) Porcupine trail, Umtamvuna Nature Reserve, Port Edward, KwaZulu Natal, South Africa (新種) Mycohypallage margaretae Marinc., Gryzenh. & M.J. Wingf. 語源…Margaret Abbott氏に献名 【よく似た種との区別】 Mycohypallage congesta 同所的に分布する(南アフリカ、ウムタムブナ自然保護区) Syzygium cordatumを宿主とする 本種と異なり南アフリカだけでなくウガンダ、ザンビア、インド、スリランカにも分布する 本種と異なり他のフトモモ属植物やEugenia属植物を宿主とする 本種より分生子頂部の付属糸が短い 本種と異なり分生子頂部の付属糸が分枝しないのではなく分枝する (その他掲載種) Chaetospermum camelliae Agnihothr. (その他掲載種) Mycohypallage congesta (Berk. & Broome) B. Sutton 【よく似た種との区別】 Mycohypallage margaretae 同所的に分布する(南アフリカ、ウムタムブナ自然保護区) Syzygium cordatumを宿主とする 本種と異なりウガンダ、ザンビア、インド、スリランカにおける分布が知られていない 本種と異なり他のフトモモ属植物やEugenia属植物が宿主として知られていない 本種より分生子頂部の付属糸が長い 本種と異なり分生子頂部の付属糸が分枝するのではなく分枝しない (その他掲載種) Mycotribulus mirabilis Nag Raj & W.B. Kendr. ※Apodytes abbottiiを本種の新宿主として報告した。