2020年3月17日 (仮訳)オーストラリア、ニューサウスウェールズ州およびクイーンズランド州北東部に産したレプトニオイド菌類の新種 Largent, DL. et al., 2016. New leptonioid species from New South Wales and northeastern Queensland, Australia. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2016/00000131/00000001/art00018 [Accessed March 16, 2020] 【R3-07142】2020/3/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアからLeptonia subpanniculus、L. newlingii、L. sabulosa、およびL. substrictaの4新種を記載した。 これらの新種を含む、mtSSU+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析を実施した。 また、L. ambiguaがEntoloma euchroumを含むサブクレードに位置づけられることを示した。 Australia, Queensland, Cook Region, Mt. Hypipamee National Park (新種) Leptonia subpanniculus Largent & Bergemann 語源…Entoloma panniculus類似の 【よく似た種との区別】 Entoloma panniculus オーストラリアに分布する 形態的に非常に類似している 本種と異なり子実体が暗紫色ではなく濃青色 本種と異なり味が温和なのではなく油っぽい 本種と異なり特別な臭いがないのではなく穀粉臭がある 本種より担子胞子のサイズが小さい Australia, New South Wales, central Hunter District, Myall Lakes National Park (新種) Leptonia substricta Largent & Bergemann 語源…Entoloma strictum類似の 【よく似た種との区別】 Entoloma strictum 本種と異なり子実体がクヌギタケ型ではなくモリノカレバタケ型 本種と異なり襞が帯黄白色~淡黄色ではなく桃色 本種と異なり襞が上生ではなく垂生 本種と異なり味が温和ではなく穀粉状 本種と異なり臭いが温和ではなく穀粉臭 本種と異なり柄シスチジアが倒棍棒形ではなく棍棒形または小嚢状 Entoloma cedretorum 本種と異なりオーストラリアではなくフランスおよびモロッコなどに分布する 本種と異なり襞が帯黄白色~淡黄色ではなく白色 本種と異なり柄表面全体が羊毛状~綿毛状 本種と異なり細胞内色素を有する Australia, New South Wales, central Hunter District, Tomaree National Park (新種) Leptonia sabulosa Largent & Bergemann 語源…砂質の(生息環境から) 【よく似た種との区別】 Entoloma endotum オーストラリアに分布する 本種と異なり砂質の場所に生じるという特徴を欠く 本種と異なり襞が幼時帯黄色ではなく帯クリーム桃色 本種と異なり柄表面が点状の鱗片状ではなく繊維状、羊毛状、または帯状 本種と異なり味が温和ではなく塩味または苦味~辛味がある 本種より担子胞子のサイズがやや大きい Entoloma eugenei mtSSU+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が帯黒青色 本種と異なり傘が紫色を帯びる 本種と異なり襞が純白 本種と異なり縁シスチジアが円筒形、瓶形、または不規則形 本種と異なり襞縁部が不稔 本種と異なり傘シスチジアが絞扼状 本種と異なり柄シスチジアが絞扼状 mtSSU+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Australia, Queensland, Cook Region, Yorkies Knob Beach Forest (新種) Leptonia newlingii Largent & Bergemann 語源…発見者のPeter Newling氏に献名 【よく似た種との区別】 Entoloma indoviolaceum mtSSU+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりオーストラリアではなくインドなどに分布する 本種と異なり子実体が中型~大型ではなく小型~中型 本種より担子胞子が僅かに長い 本種と異なり襞縁部に稔性を欠く 本種と異なり傘表皮細胞の原形質に色素を含む 本種と異なり柄表皮の細胞内に色素を含むのではなく結晶状の色素が細胞を覆う mtSSU+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Entoloma panniculus オーストラリアに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり味が穀粉状 本種と異なり臭いが穀粉臭 本種と異なり柄表皮の細胞内に色素を含むのではなく結晶状の色素が細胞を覆う (その他掲載種) Leptonia ambigua Largent