2019年10月1日 (仮訳)チリ産の管孔を有する新種のタバコウロコタケ科菌類 Rajchenberg, M. et al., 2019. New Poroid Hymenochaetaceae (Basidiomycota, Hymenochaetales) from Chile. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11557-019-01495-1 [Accessed October 1, 2019] 【R3-06637】2019/10/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チリからFomitiporia chilensisおよびPhylloporia boldoの2新種を記載した。 前者はPeumus boldusおよびCryptocarya albaに生じ、F. punctata複合種に含まれた。 後者はP. boldusの生木のみに生じ、子実体が傘状、担子胞子が比較的大型で、2菌糸型であることなどで特徴づけられた。 Chile, Región Bío-Bío, Concepción, Collico Norte, Reserva Coyan Mahuida (新種) Fomitiporia chilensis Rajchenb. & Pildain 語源…チリ産の 【よく似た種との区別】 Fomitiporia dryophila 子実体がクッション形~偽傘状 子実体縁部が硬化する 子実体縁部表面に老成すると亀裂を生じる 顕微鏡的形質が類似している ITSおよびITS+nrLSU+tef1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりチリではなく米国およびメキシコに分布する 本種と異なりPeumus boldusおよびCryptocarya albaではなくコナラ属、エノキ属、Byrsonima属、バンジロウ属植物などを宿主とする 本種と異なり基質に沿って黒色の線を生じるという特徴を欠く 本種と担子胞子のサイズが微妙に異なる ITSおよびITS+nrLSU+tef1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomitiporia neotropica ITSおよびITS+nrLSU+tef1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が一年生または二年生 本種と異なり子実体が扁平で背着生 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり子実層に剛毛を有する ITSおよびITS+nrLSU+tef1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Fomitiporia impercepta 形態的にかなり類似している ITSおよびITS+nrLSU+tef1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体が薄い 本種より子実体が扁平 本種より担子胞子のサイズが小さい ITSおよびITS+nrLSU+tef1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Chile, VIII Región, Bío-Bío, Concepción, river mouth of Bío-Bío river, Santuario de la naturaleza Península de Hualpén, Estación de Biología Terrestre, Universidad de Concepción (新種) Phylloporia boldo Rajchenb. & Pildain 語源…宿主のPeumus boldusの俗名から 【よく似た種との区別】 Phylloporia pectinata(キヌハダタケモドキ) 子実体が多年生 菌糸構成が2菌糸型 nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり肉が2層からなる 本種と異なり担子胞子が栗色~鈍い栗色ではなく黄金色 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phylloporia dependens nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が栗色~鈍い栗色ではなく黄金色 本種と異なり菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される