2024年5月7日 (仮訳)奄美群島の川の水から分離された新種Pythium amaminum Kikuchi, H. et al. 2024. New species Pythium amaminum sp. nov. isolated from river water on Amami Island in Japan. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/advpub/0/advpub_MYC627/_pdf [Accessed May 7, 2024] 【R3-11677】2024/5/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 鹿児島県の奄美群島において川の水から分離された卵菌の一種を検討し、Pythium amaminumとして新種記載した。 本種は分枝した複雑な形状の遊走子嚢を形成し、”discharge tube”が長く、造卵器に円錐形で鈍頭の刺状装飾を有し、卵胞子が球形で非充満性であることなどで特徴づけられた。 本種は近縁な同属の2種とは遊走子嚢、造卵器、卵胞子の形態や生長速度などが異なっていた。 鹿児島県奄美群島 (新種) Pythium amaminum H. Kikuchi, A. Hieno & K. Kageyama 語源…奄美の 【よく似た種との区別】 Pythium cedri 造卵器表面が刺状 ITS+cox1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり遊走子嚢が数珠状 本種と異なり遊走子を形成しない 本種より造卵器のサイズが大きい 本種より卵胞子のサイズが大きい 本種と異なり卵胞子が非充満性ではなく充満性 本種と生長速度が異なる ITS+cox1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pythium periplocum 遊走子嚢が分枝状、小裂状、または指状で大型の複合体をなす 遊走子を形成する 造卵器表面が刺状 卵胞子が充満性 ITS+cox1に基づく分子系統解析で近縁 本種より遊走子嚢のサイズが小さい 本種より造卵器のサイズが大きい 本種より卵胞子のサイズが大きい 本種と生長速度が異なる ITS+cox1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される