2020年4月26日 (仮訳)Ips subelongatusと関係を持つオフィオストマトイド菌類、および中国北東部産の8新種 Wang, Z. et al., 2020. Ophiostomatoid fungi associated with Ips subelongatus, including eight new species from northeastern China. IMA fungus. Available at: https://imafungus.biomedcentral.com/articles/10.1186/s43008-019-0025-3 [Accessed April 26, 2020] 【R3-07263】2020/4/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国北東部の森林においてIps subelongatusと関係を持つオフィオストマトイド菌類を調査し、4属14種を認めた。 そのうちOphiostoma hongxingenseなど8新種を記載した。 ヨーロッパ、中国、日本においてそれぞれIps属キクイムシに関連するオフィオストマトイド菌類のリストを比較し、顕著な差異を認めた。 中国内モンゴル自治区根河市 (新種) Ophiostoma genhense Z. Wang & Q. Lu 語源…根河産の 【よく似た種との区別】 Ophiostoma multisynnematum 中国に分布する 同じIps subelongatusと関係を持つ βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢殻を欠く 本種よりシンネマのサイズが大きい 本種と異なりコロニーが徐々に中心から褐色に変色するのではなく暗い帯オリーブ色になる βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国黒竜江省伊春市紅星区 (新種) Ophiostoma hongxingense Z. Wang & Q. Lu 語源…紅星産の 【よく似た種との区別】 Ophiostoma subelongati 中国に分布する 同じIps subelongatusと関係を持つ 生育適温が30°Cである 5°Cで生長不能 40°Cで生長不能 βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコロニーの中心が暗い帯オリーブ色になるのではなく徐々に帯褐灰色に変色する βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国内モンゴル自治区フルンボイル市海拉尔区 (新種) Ophiostoma lotiforme Z. Wang & Q. Lu 語源…蓮の形の(分生子果の形状から) 【よく似た種との区別】 Ophiostoma saponiodorum ITS、βTに基づく分子系統解析で近縁 本種よりシンネマの丈が顕著に短い 本種より2% MEAにおけるコロニーの生長が速い 本種と異なり35°Cで生長しない ITS、βTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiostoma pallidulum ITS、βTに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりシンネマを欠く 本種と異なり40°Cで生長可能 ITS、βTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国内モンゴル自治区根河市 (新種) Ophiostoma multisynnematum Z. Wang & Q. Lu 語源…多数のシンネマの 【よく似た種との区別】 Ophiostoma genhense 中国に分布する 同じIps subelongatusと関係を持つ βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢殻を有する 本種よりシンネマのサイズが小さい 本種と異なりコロニーが暗い帯オリーブ色になるのではなく徐々に中心から褐色に変色する βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国黒竜江省伊春市紅星区 (新種) Ophiostoma peniculi Z. Wang & Q. Lu 語源…筆状の(分生子果の形状から) 【よく似た種との区別】 Ophiostoma macroclavatum βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁 本種よりシンネマの丈が高い 本種より分生子の幅が狭い 本種より2% MEA25°Cにおけるコロニーの生長が遅い 本種と異なり生育適温が30°Cではなく25°Cである βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiostoma pseudocatenulatum βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁 本種よりシンネマの丈が高い 本種より分生子の幅が狭い 本種より2% MEA25°Cにおけるコロニーの生長が遅い 本種と異なり5°Cで生長可能 βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国内モンゴル自治区根河市 (新種) Ophiostoma pseudobicolor Z. Wang & Q. Lu 語源…偽のOphiostoma bicolor 【よく似た種との区別】 Ophiostoma bicolor ITS、βTに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢殻のサイズが小さい 本種より子嚢殻頸部の頂部の幅が狭い 本種ほど子嚢殻頸部が頑丈でない ITS、βTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国黒竜江省伊春市紅星区 (新種) Ophiostoma subelongati Z. Wang & Q. Lu 語源…Ips subelongatusの 【よく似た種との区別】 Ophiostoma hongxingense 中国に分布する 同じIps subelongatusと関係を持つ 生育適温が30°Cである 5°Cで生長不能 40°Cで生長不能 βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりコロニーの中心が徐々に帯褐灰色に変色するのではなく暗い帯オリーブ色になる βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国内モンゴル自治区根河市 (新種) Ophiostoma xinganense Z. Wang & Q. Lu 語源…秦安産の 【よく似た種との区別】 Ophiostoma rufum βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりhyalorhinocladiella型の無性世代を欠く 本種よりsporothrix型分生子が長い 本種と異なりsporothrix型分生子が卵形~長楕円形ではなく棍棒形または紡錘形 本種よりpesotum型分生子の幅が狭い 本種と異なりpesotum型分生子が卵形~長楕円形ではなく長楕円形~屈曲形 本種と異なりコロニーが帯白灰色ではなく帯褐橙色~さび褐色 本種と異なりコロニー縁部が放射状に薄くなるのではなく平滑 本種と異なりコロニーに明瞭な環紋を欠く 本種より2% MEA25°Cでのコロニーの生長が遅い 本種と異なり30-35°で生育不能 βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ophiostoma brunneum βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりpesotum型の無性世代を欠く βT+CAL+EF-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (内モンゴル自治区新産種) Leptographium zhangii X.W. Liu, Q. Lu & X.Y. Zhang